有線イヤホン「Final A4000」が開く聴覚革命。ワイの購買行動から振り返るカスタマージャーニー
マーケティング観点で、自分の購買行動を振り返って学びを抽出するワークをやってみたいと思います。
今回は、私が最近買った有線イヤホン「final A4000」を題材にやってみます。

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きっかけ
家族で年末年始に北海道へ帰省した際、娘に空港で2,000円ほどのイヤホンを購入しました。
ところが!
Switchで動画や音楽を楽しむために買ったものの、イヤホンのサイズが子供の耳に合わず全然ハマりにくい結果に。片耳だけで何とか使う状態でした。
と、娘にとっては役立たなかったのですが、私のGoogleスマホはType-C対応だったため、軽い気持ちで「お父さんにちょっと貸して」と音質チェックのつもりで試してみると、
音圧にちょっと感動したんですよね。音の迫力が違いました。
普段はSONYのWF-1000XM3といったBluetoothイヤホンを愛用していますが、Bluetoothイヤホンはノイズキャンセリングなどの機能上、外音を取り入れる設計のためか、どうしても音圧に欠ける印象がありました。
でも、空港で買った有線イヤホンは、2,000円ほどながら、ベースやドラムの迫力が際立っており、その体験が忘れられませんでした。
で、ふと思い出したのですが、半年くらい前に新しいヘッドホンを探していた時期がありました。
ネットで探したり、YouTubeのレビュー動画みたり、秋葉原のeイヤホンで各社のヘッドホンを試聴していたんですね。でも買うには至らなかったです。音質はいいけど予算がなー、ヘッドホンをつけると髪のてっぺんで潰れて髪型がおかしくなって外に安心して出歩けないなー、とか。
ヘッドホンは10年以上前に買ったゼンハイザーのものを使うことがありますが、上記の理由で基本的に夜(且つ子供が寝静まったあと)しか使わなかったんですね。
で、今回の体験で、
そうだ、いい有線イヤホンを買えば、上記の髪型問題が解消されつつ、いつものBluetoothのイヤホンでは味わえない音圧体験が味わる!!!!
って思っていいイヤホンを探すカスタマージャーニーが始まったのです。
今振り返ると、こんなふうに有線イヤホンのニーズに気づくなんて、自分でも思ってもみなかったでした。
カスタマージャーニー序章
特に事前の情報収集もせず、近所の電気屋のイヤホンコーナーに向かいました。
そこで出会ったのがこの有線イヤホン「final A4000」。
正直、final(日本のオーディオブランド)というブランドは初耳でしたが、試聴コーナーには「2023年○○賞」といったオーディオ専門雑誌やサイトの評価が貼られており、まぁなんか信頼できそうなのかな、って印象を受けたのです。
目の高さに置いてあって目立っていたのもポイント。目立つ場所に置いてあるってことは、よっぽどのハズレ品じゃないですよってシグナルでもありますし。
店頭接点大事!
で、いったん試聴してみるともう感動。
倍音や音の艶、特に中高音域の透明感と楽器の分離感が抜群で、私の好みと完全にマッチ!(誰得情報ですが、オーディオ機器を選別する際、ムロヤはくるり『ばらの花』で各音域の鳴り具合をチェックします)
ちなみに他のシリーズ系や他社のイヤホンを試してみたが、ドンシャリ系はあんまり好きじゃないものもあったり、「final A4000」と比べると音の分離感や倍音がよく聞こえる感じでは価格とのバランス的にやっぱ「final A4000」が優勢でした。すごくタイプな音でした。
最初は1万円台のイヤホンを想定していたものの、結局16,800円と予算をちょいオーバーしてしまいましたが、「この音質は買う価値がある!」と感じ、レジへ。
(予算オーバーでも欲しくなってしまえば買う理由を見出してしまうのが人間のサガなんでしょうねぇ)
で、お買い上げして満足しました。
今でも大満足です。音楽体験がアップグレードしました。
まとめ
・もともとイヤホンを買うモードではなかったが、全く予期しない娘へのイヤホン購入での「ちょっとイヤホンで聞いてみようかな→音圧がいいね!」の体験で、一気にカスタマージャーニーが始まった
→いつイベントが発生するかわからないからこそ、その時に想起されやすいブランドやプロダクトとして脳内に位置していたり、今回のように店頭接点で出会いやすいフィジカルアベイラビリティが大事。当たり前の話ですが。
・ブランディング観点でいうと、電気屋さんに行く前にブランド認知しておいたほうが有利な点もあるが、店頭という接点で「なんとか賞」のポップがあったり、棚の目の高さに近いところに置かれているところや、試聴体験そのもののブランド体験が優っていて、購買に至った
→視聴というブランド体験がでかいですね。世間的に認知率が低いブランドであっても、専門家にちゃんと評価してもらい、目利きのあるバイヤーさんに評価してもらい店頭接点をおさえられれば、まだまだ戦いようはある。私自身はマーケティング業務はWeb接点がメインで店頭接点はあまり知見は多くないのですが、今回の自分の購買行動からとても学びが多かったです
・音質だけなくて「音の迫力」も購買の決め手になったのは、例えると衣類洗剤における「白さ」だけはなくて「殺菌」も大事!の気づきに近いかもしれない。マインド・オープニング・インサイトみたいな感じだなと思った。
→聴き比べて気づいたことですが、確かに音の迫力にはいつものBluetoothイヤホンではちょっと物足りなさをうっすら感じていた。ちなみにこれは「音の迫力大事です!」と100回訴求されるより、1回の視聴のほうが認識変容→購買行動掻き立ての効果が大きいのでしょうねぇ。トライアル施策大事!
ランニングシューズを買った時のエピソードと構造は近いです。
通販サイトで「怪我ゼロを目指して作った靴」と知り、「そうだ、怪我をしない機能が備わった靴」という検討軸も大事だなと気付かされたのです。このスタッフレビューの情報に出会わなければ、この検討軸を持って比較検討はできていなかったはず。
<参考記事>
・有線イヤホンというニッチなカテゴリにおいてfinalというブランドが棚で存在感を発揮しているのが驚きであり、ニッチのカテゴリの戦い方としてなるほどと思った
→勉強になりました。そして日本の技術力に拍手👏
後日談
そして、購入から約二日後には、DAC(Digital to Analog Converter)という機器も導入。

このDACとは、例えばスマホに直接イヤホンを刺して聴くよりも、音質が良くなる機械。DAC買ってもっと聞こえない音が聞こえるようになったり、いい感じに音が持ち上がるものです。
使い方はスマホでよく音楽を聴く人であれば「スマホ→有線イヤホン」を「スマホ→DAC→有線イヤホン」にする感じです。
経緯として、スマホで聴くとたまに最大音量でもなんか物足りないことがあって、もどかしい経験があったんですね。で、なんかYouTubeとか何かでこのDACの存在を知って、「これならスマホ端末に関係なく、最大音量を高められること」と「音質がもっと良くなること」を知り、もっとアップグレードされた音楽体験を味わいたい!と思って買いました。
これからもオーディオ沼にゆっくりと沈んでいこうと思います。
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