上位方針も示さずに、ボトムアップにすがるリーダーになっていないか？
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その中で最近は偶然にも似たようなご相談が続出しまして、ふと思うことがありました。
「おや、これは社長（あるいは部長）が方針を示せていないことが招いているのでは？」
方針を示さずトップマネジメントが組織に対して寄り添って自律させているつもりになってボトムアップのつもりで手段を任せても、現場は漸進的な改善は多少はできますが、頭打ちはすぐに来るでしょう。
上位方針がなければ、どの商品・サービスからテコ入れすべきか、また誰に向けたどんなコンテンツから用意すべきかも定まってきません。
どうプロモーションしていくか、どうマーケティングに取り組んでいくかの前に、経営戦略なり事業戦略がなければ、どこに焦点を当てて考えたらいいかも検討がつきづらくなります。
目標がなければ到達点が定まっていないこととイコールであるため100m走ればいいのか42.195km先まで走ればいいのかもわかりません。
多様な見込み客がいるのであれば、現実的なリソースとしてどの層からアプローチしていくべきかも定まりづらいです。
なにを優先するか、何を優先しないのか、そのチームや担当にはどこまで権限があるか、責任範囲はどこまでか、予算やチームの人数はどう割り当てられるのか。
何も示されないことは、星空のどの星を目指して進めばいいのか（北極星？シリウス？ペテルギウス？）、ゲームのルールや、そもそも何のゲームを行うとしてるのかがわからないということです。
それではどうやって勝てばいいのか、何をしたらアウトで失格なのかもわかりませんよね。
上位方針について考えること、それを組織に浸透させることがリーダーの役割。改めてそう思いました。
私も経営者のひとりとしても身がひきしまるなと思いました。
「おや、これは社長（あるいは部長）が方針を示せていないことが招いているのでは？」
と思われる前にせめて
「おや、これは組織に方針を示せていないことが招いているのでは？」
と視点を変えて、先手を打てる状態へ。
そして、尊敬する経営者ほどこの辺りが徹底なされていると改めて学びになりました。
自分が得意な領域はトップマネジメント自身で方針は出しやすいですが、そうではない領域では確かに難しいです。ましてやその領域が未経験で自己流でなんとかしている担当者ならなおさらです。小手先の打ち手なって当然です。
だからこそチーム経営の体制に変えたり、外部からプロを雇ってでも方針をまとめ、打ち出していくこと。
上位方針も示さずに、ボトムアップにすがってないか。
自戒の言葉が増えました。
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