オウンドメディアがつよい経営をしておくことについて

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ムロヤ 2025.04.08
誰でも

売上が3分の1吹き飛んでも、利益が残る会社ですか?

コロナ級のショックがまた来たらどうなるか。トランプ関税や、天変地異やなんらかの変化に見舞われて、もし仮に売上の1/3が吹っ飛んでなくなっても、変動費の調整なりのコスト構造的にも利益は出続けるようになっていますか?仮に売上30億が20億に落ちても、黒字で踏ん張れる設計になっていますか?

また、もし急に販管費抑制が必要になって、販管費を昨年の半分しかかけられない事態となっても、ある程度の売り上げは見込めるような集客構造は作れていますか?

緊急時でも ゼロ円でリーチ できる媒体は持っていますか?

集客減にともなう売上減少が起きても、利益は残せますか?

長く事業を続けていきたいとか、急なリスクに備えて耐えられる会社でありたいなら、そのための「仕組みづくり」は大事ですよね。キャッシュフロー的に余裕があるうちこそ。

***

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そこでオウンドメディアです。

オウンドメディアとは、自社で保有し、自由に情報発信できるメディア資産のこと。

たとえば:

  • 自社ブログ・メルマガ

  • YouTubeチャンネル

  • SNS(XやInstagram、LINEなど)

などなど。

「オウンドメディアとは」でググればいくらでもSEO感万歳の記事から概要は学べるので詳しくはそちらに譲りますが、経営の安定性への寄与について触れてるものは少ないと思います。

一般的な用語の検索は、もうAI Overviewでだいたい十分。「とは検索」は大影響すよね。

一般的な用語の検索は、もうAI Overviewでだいたい十分。「とは検索」は大影響すよね。

検索でも指名でもSNSでも流入し、1万字でも1分動画でも自由自在。

緊急時でも ゼロ円でリーチ できる安心感。いざという時の備えになって心強いです。

「広告に強く依存せずに集客できるオウンドメディア」があると、めちゃくちゃ経営・事業運営において安心感あります。

もちろん、広告を否定するつもりは全然なく、 たとえば、人材系の事業なんかでは、求職者集めにリスティング広告がめちゃ効いたりしますよね。 ドワンゴの着メロを伸ばしたCMとか、メルカリのCMでアプリDL数が一気に伸びた話も有名ですよね。 局面や戦略によって選ぶべき手段が変わるのは当然。トリプルメディアの手段をどう使うかの話。

代表例としてはクラシコムさん、yutoriさん、ほぼ日さんなどありますよね。決算説明会資料にも載せているくらいです。

クラシコム 2025年7月期 第2四半期決算補足説明資料

クラシコム 2025年7月期 第2四半期決算補足説明資料

yutori 2025年3月期 第3四半期 決算説明資料

yutori 2025年3月期 第3四半期 決算説明資料


オウンドメディアが強い経営って、要は「アセットがある」状態なのです。

メディアを通じた顧客基盤というアセットのある経営。コンテンツの蓄積のアセットを生かした経営。

情報発信だけの側面では、真価は図れません。

オウンドメディアへの投資とは、お客様との直接のつながりへの投資とも言い換えられるでしょう。

直接リーチできる手段にもなりますし、コンテンツへの反応データから売れそうな商品かどうかや情報ニーズ有無など、学べることも多くあります。

私も、コツコツ積み上げてわかったこと

私はこれまで、長年にわたってコツコツと発信を続けてきました。 ブログ記事、ニュースレター、勉強会、SNS投稿…。

手間はかかります。すぐには成果も出ません。 でも、積み上げてきた資産が営業・採用・PRなど、多方面でじわじわと効いてくるのです。コツコツ積み上げるのは大変だけど、積み上がっていくとホントやってて良かったと思えます。

ましてや現代のSNSやYouTubeのアルゴリズムの設計的にも、直接的に繋がれる場の価値の高さをすごく感じます。

「自社メディア」「ファンとのつながり」「過去のコンテンツのストック」って、ほんと“資産”なんですよね。

そういう積み重ねがあるから

  • 勉強会やセミナーの案内を出したらありがたくもすぐ満席になる

  • いちいち説明しなくても「この記事読んでおくといいですよ」で説明が一発で済む

  • 情報発信のときに“擦り倒せる”コンテンツが山ほどある

という恩恵も。


個人アカウントについては大御所の方々と比べると、私のフォロワー数など微々たるものですが…

Xでは1.5万フォロワー、noteは3700フォロワー、このムロヤメルマガは1600名の購読者の方々に支えていただけるようになりました。大変ありがたいことです。いつもありがとうございます。

そして、こんな“コンテンツ資産”ができました。

  • ブログ記事の数(ターゲットは長万部で30本、noteは152本)

  • 勉強会資料の数(全然数えられないけど100本はないくらい。50本は全然ある)

  • ニュースレター(このムロヤメルマガで累計249本。この記事は250本目)

  • SNS(Xなど)の投稿履歴(Xで5万超の投稿)

  • 共著3冊

また、テーマは流行りじゃなく“普遍的な視点”にこだわってきたため、時が経っても価値が落ちず、再利用が可能です。 アルゴリズムの最新ニュースとかじゃなくずっと繰り返せるんですね。

何年経っても使える。古くならないです。

むしろ今なら、当時のコンテンツに今の知見をふりかけるように加え、新たな切り口として再活用できます。その例はこちらだったりします。

いま、ムロヤはこう思う→ブランディング体験記:27の教訓と顕在層マーケからの転換

過去にオウンドメディアに積極投資していた複数社での経験を経て、スノードームを経営する立場としても、この考えを大事にしています。

結論:オウンドメディアがつよい経営をしておくと何かと安心

オウンドメディアブームから何年たったかわかりませんが、

オウンドメディアは

✔ お客様との直接なつながりを持てる「場」であり

✔ 一件の受注で回収できる「投資」であり

✔ 時間が経っても残り続ける「資産」であり

✔ 経営の安定に寄与する「仕組み」

です。

もちろん、オウンドメディアに投資するにも時間もかかります。

自前のメディアを持って発信していくことですから、それ相応のスキルも必要です。

また、信じてやり抜くことも必要です。ここが一番のポイントですよね。

「広告コスト削減の代替」だけでなく、ブランド資産やパイプラインを継続的に生み出すメディア活用なのですから。

現代では生成AI然り、ツールは揃っています。

経営者自らの発信も増え、事例もたくさん生まれています。

オウンドメディアが強い経営はいいなとリアルに感じたお話しの共有でした。

オウンドメディアについてのムロヤへのご相談もお気軽にどうぞ。→ ムロヤとのマーケティング相談会

2025/4/8 10:39追記:

この投稿もある通り、こういう時にも威力を発揮しますね。

かわんご
@gweoipfsd
すごい閲覧数。もはや週刊誌より拡散力のある反撃手段となるメディアを個人が持っている時代。
藤田晋 @susumu_fujita
書きました 本日の週刊誌報道につきまして、経緯の詳細をご報告します。|FC町田ゼルビア社長 @susumu_fujita #note https://t.co/kszEUuoCO5
2025/04/07 22:31
40Retweet 189Likes

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