はじめてのクルマ免許挑戦記 〜組織も教習所も人ガチャ次第?〜
本稿は、車と無縁の人生を送ってきた35歳男性が教習所で味わった劣等感の記録である。
それと同時に、この体験をビジネス活動に転用するための記録でもある。
35歳で自動車学校に通った100時間。その苦闘は、意外にも顧客体験、人材育成、組織論の学びの連続だった。
2024年4月に入校し、仕事の合間を縫って教習所に通うこと延べ100時間(※)。ちょっと辛くて「自動車学校行きたくない、、」と4ヶ月ほど不登校になってた時期もあった。
2025年1月、ギリギリで卒業し、免許センターの試験もクリアしてオートマ(AT)限定免許を手にした。
(※仮免前の第1段階で合計21時限、第2段階で35時限、ほか検定や試験勉強時間、移動時間とかも含めて費やした想定時間)
働きながら自動車学校に通うことを検討している方に向けて、書き残しておく。
以下が、詳細な記録である。
冒険の始まり編
最初に意識して見ていたのは自動車学校の「カリキュラム設計」です。
整っててすごいなーと思いました。
教習所内で実際に運転してみる「技能教習」と、教室で教科書やビデオ受講する「学科教習」の二つに分かれているのだなと。技能 × 学科の二本立て。
💡ここからの学び:
・マーケティング人材育成もそうですが、座学だけの研修では実践まではできていませんし、身につきませんよね。実際にやってみて得られる学びもありますし。座学は座学で知識習得として必要なのですが、やはり「やってなんぼだな」と思った。
・知識だけ、経験だけ、では身につかない。座学オンリーは知ってるマンを量産するだけ。知識は使ってナンボ。
さらに、仮免許前の第1段階と、仮免取得後の第2段階に分かれている。
ある程度のレベル感になった人じゃないと受講できない講座設計はなるほどと思った。
全員を一気に最後まで受講させても、挫折するだけですしね。数学やプログラミングの授業で一度躓くと最後までチンプンカンプンなように、この2段階方式の意義をとても感じました。
💡ここからの学び:
・一斉授業は置き去り量産。習熟度での段階分けって大事だなぁと思った。知識は積み上がって、脳内でネットワークで広がっていくものですし。
苦難の始まりーマニュアル車に心折れる
🟩劣等生の日々
冒頭ではオートマ免許取得を書きましたが、最初はマニュアル車で免許を取ろうと挑戦していました。「現代であえてマニュアル車」って、なんかかっこいいじゃないですか。海外行った時にも車を運転しやすくなるかもしれませんし。そういう未来の可能性にウットリしてマニュアル車にしてみました。
しかし現実は甘くないですね。
エンスト連発、発進手順も全然わからん。
教習の日が近づくたびに胃がキリキリ痛み、憂鬱さが増すばかり。
🟩4ヶ月間の空白期間
忙しさと劣等感で足が遠のき、教習所から「最近来ませんね?」と電話までもらう。
久々に乗ったら、またエンスト祭り。
助手席に座る教官は、エンストするたびにガクンと大袈裟に身体を揺らし、オーバーリアクションで慣性の法則を嫌味で伝えてくる始末。
そして、教官から「ムロヤさん、オートマに切り替える選択肢もありますよ」と、いつも嫌味とオーバーリアクションだった教官が、この時ばかりは過去最大に優しく諭された。
躊躇うことなく、私はマニュアルからオートマに変えることを決めた。
諦めではなく、救いの選択肢だったからだ。
🟩受付「オートマに替えます?」の音量
マニュアルからオートマへの変更を申し出るために受付カウンターへ。
そうしたら大きな声で、「オートマに替えたいんですね」とお返事。
この自動車学校には高齢者講習で通われる方も多い。
普段から70歳の方々と接しているからか、大きな声でハキハキとお話しされるのがデフォルトモードとなっているのだろう。
受付近くの待合室の皆様にも聞こえるレベルの音量で案内が始まりました。
これを私は「公開処刑」と名付けよう。
「あ、こいつ、マニュアル車を諦めたのね」
そういう視線を背中に感じながら、書類を受け取るや否や、私は逃げるように出口へと駆け出した。
壁を乗り越え始める編
そして物語はオートマ編へ。
まず感動したのはクリープ現象だ。
ブレーキペダルを離すだけで動くって、超らくちん!
💡気づき:
こういうイノベーションが利用者の裾野を広げるのだろうな。ひとにやさしいテクノロジー。
🟩習得の感覚──シミュレーション脳が出来上がる
運転では車体感覚・距離感覚を掴むのが大事(間違ってたらすみません、素人意見です)。
まぁ、どこまでがフロントで、どこまでがリアなのか、運転席からはマジでよくわかんない。ガラスだけじゃなくて車体全部を透明にしてくれたらわかりやすいのに。
💡気づき:
マーケも運転も身体感覚も大事!
マーケティングでは“言語感覚・概念感覚”を掴むのが大事。そして、お客様の心がどう動くかをシミュレーションするような思考プロセスも必要で、似てるなと思った。
🟩視点と視野のもちかた──遠くを見て全体を捉える
とても印象的だった教官からの一言があります。
「目の前に走ってる車だけ見ていたらダメだよ」
目指すべきは、目標は遠くに置くこと、視野はできるだけ広く取ることだと。
💡気づき:
後続車と前方の視界、そしてそれすら俯瞰した神視点で自分の車両を操作する感覚は、顧客・競合・自社を俯瞰して重なりを探すマーケ戦略と近い思考法だなと感じた。
部分最適ではなく全体を見渡して部分に着目するように。
こういう神のように俯瞰した視点獲得の養成は、運転とマーケの両方で再現性を高める鍵になるだろうなぁと思った。
広角視野と“神視点”の訓練、大事だなぁ。
ちなみに、過去にスノードームで開発してきた「超ファネル思考」や「マーケティングスキルマップ」もこういう俯瞰の発想が核になっています。
🟩人とのつながりの温かさ──孤独は学習の敵
私は、自分のことを孤独には強いタイプだと思っていた。
しかし、救急救護の講義でペアになった外国人の男性と雑談し笑顔を交わす会話をした瞬間、心がほっこりした。
さらに、珍しくも救援救護の講義を担当していた教官が、自身の救援救護に関する家族での体験談を語ってくれて、それがきっかで人間と人間のつながりを感じた。
これまでの教習や講義では感じたことがなかったからだ。ロボットのような、流れ作業のような。
なるほどパーソナルな開示が、人間と人間のつながりを感じさせるのだなと感じた。
💡ここからの学び:
組織において、こういう人とのつながりがあると、「ここにいていい」と感じる瞬間が生まれる。これこそ組織エンゲージメントだと思った。
組織における人間関係について、自分は割とドライだと思っていたけれど、あたたかい絆に触れると心がほどけた。きっと人間関係の良さを知ったロボットってこんな気持ちなんだろうなと(?)。
「コホート学習」が持て囃される理由がわかった。コホート学習は、一定期間、同じグループのメンバーと学習を進めるスタイルだ。
孤独な eラーニングが地獄に感じられる一方で(興味が薄い分野だったり、強制感があればなおさら地獄度は増す)、同じ目的をもったメンバーと共に進むコホート学習には、互いに支え合う力と継続する力が宿る。
人と人とが互いの存在を認め合うことで、学びの場は安心と活力に満ちる。
🟩教官ガチャ
十数人の教官と接してきました。感じたのは、指導者の質が成果を左右するということだ。
・優しい人
・マジ的確で理解しやすい指導の人(こういう教官にずっと指導してほしかった)
・通常時は普通なんだけど、ちょっとミスった瞬間にネチネチ言ってくる人
・嫌味な人
・早口で情報量は多くて役立つアドバイスなんだろうが、こちらの情報処理が追いつかず結局指導内容がよくわかんない人
・少しのできてる部分を認めて褒めてくれる人
・助手席で寝てる人(その日は朝一番の実技で、ポカポカ晴れてましたね)
・話が弾む人
・笑点を見てるかのように噺がうまい人
などなど。
教官たちは私を採点するが、こちらも彼らのフィードバック手法を観察していましたよ。
最も腹落ちして成長につながるのは、やはりサンドイッチ型フィードバックだとと感じました。
できた部分をまず認め、次に真摯に痛い一言を告げる。最後に期待のメッセージをかける。
期待を込めての痛いフィードバックは受け止めるよなと。
この教官ガチャの体験を通じて、ふと振り返れば、自分はこれまで上司や社長に恵まれてきたんだなと本当に思った。
ヤバい人のもとについちゃったら、そりゃヤバいでしょと。
<関連記事>
マーケティングについて理解のある経営陣のもとで働けるのは幸せなことだ
💡ここからの学び:
十数人の教官レビュー(何様?)を経て悟った結論はシンプル。「人を育てる人」を誤ると、すべてが台無し。
会社でも教習所でも、当たり前だけど忘れがちな真理だった。
組織拡大を急いで未熟なリーダーを据えると、パフォーマンスは落ちる。教習所でも会社でも同じだ。登用大事。
🟩YouTuber教官、めっちゃわかりやすい!
教官ガチャはありましたが、私はYouTubeに救われました。教習所の教官YouTuberです。
どこかの教習所の先生がアップしていた動画を、効果測定や、仮免前の試験、卒業試験前にめちゃめちゃ見てました。
教官ガチャのリスクがあろうが、YouTubeにはめちゃめちゃ神先生がいる。自分に合う教え方を見つけられる安心感は、まさに救いだと思いました。
YouTubeが人生を支えてくれるのをとても感じた瞬間だった。
また、教習所の先生YouTuberの動画で“クラッチはハンディ扇風機同士をぶつける”と例えていて、一瞬で腑に落ちた。(まぁ、オートマ車にピボットしたのでこの知識は使うことはなかったのですが、、、)
💡ここからの学び:
会社でも上司ガチャとかメンターガチャがあるかもしれない。こういう時にYouTubeに自分に合った先生がいると救いになるのだなと学びました。
クラッチの説明のように、複雑な概念は直感的な比喩に落とし込む。これを上手にされているなぁと学びになりました。教え方が上手!
🟩初めての学科試験問題
しっかり落ちました。
ちゃんと勉強しないと受からない設計なのだと体感しました。
クセがすごい!!
(このニュースに圧倒的共感)
以降、原則と例外をしっかり勉強し、2回目では無事合格しました。
あと実技よりも学科試験は気が楽だった。
🟩「終わった、、、」仮免試験
いざ仮免試験。
乗る前にしっかり周囲の安全確認をして乗車。そして発進。
そしたら教官が補助ブレーキ。
「そんな失敗するやついる?」と思う代表的な失点、「シートベルトの締め忘れ」を私はやらかしました。
この瞬間、「ああ終わった」と思った。
それ以降は開き直りモード。心が軽くなってしまった。
「はいもう僕は終わった人間だけど、一応続けますねー」なメンタルになった。
そして進むこと、難問の「カクカクの道のクランク」へ。
めっちゃ乗り上げました。
技能練習の時は一度も乗り上げることなんてなかったのに。。。
このクランクについて、仮免試験前の説明では「4回目で通過不能と判断し検定終了」とあった。
切り替えてみたが2回目でもだめ。
3回目でもだめだった。
最後の4回目…
…無事脱出。
これが失敗したら検定終了だからやばかった。
さぁ、結果はいかに。
🟩試験後の待合室ーーー消えてなくなりたい
試験後の合格発表を待つ会場は若者ばかり。社会人とおぼしき人は自分ひとり。
心の声。
「ああ、高校生とか大学生しかいねぇな。ここでこのおっさんだけ不合格か、惨めだな。不合格と伝えられて、私だけこの会場から出るんだろうな。カッコ悪い姿を晒すのか」
シートベルト閉め忘れたし、クランク失敗しまくるし。あとはきっと気づいていないミスも多々あるんだろうなぁと。
リアルに「穴があったら入りたい」くらい惨めな気持ちでした。
人間の「隠れたい/引きこもりたい」という欲求は、「集団の序列から逃れたい防衛本能」なのだと身を持って理解できました。ステータスの低下は生存確率を低くする脅威。
💡ここからの学び:
・マーケティングの仕事とかではあんまり劣等感って感じる機会は多くなかったのですが、自動車学校では劣等感まみれでした。この感情は忘れないようにしたいと思った。
そして、仮免試験はなぜか奇跡的に合格してました
(具体的な点数は伝えられてませんが、たぶん首の皮一枚な点数だったのだと思う)。
第一段階編、おしまい。次は路上へ。
第二段階編ー路上
🔸“最悪”を先に見せる効果
仮免取得後、いざ公道で練習!
の前に、自動車学校の構内で行う技能演習がありました。
それは急ブレーキや危険運転の体感。衝撃的でした。こんなノロノロ運転でも急ブレーキを踏むと慣性の法則を全身で感じてガクンと身体が前に倒れてしまう感覚。
身に染みる教訓を、初期段階から感じとってもらうのはいいなぁと学びになりました。
Xで見かけた投稿ですが、こういう学びもいいですねぇ。

あと、第二段階では、「効果測定」と「卒業検定前後」が特に印象的だった。
🔸卒業検定前の効果測定──“うまい棒”一本で1万円分のモチベーション
私には時間がない。4ヶ月も自動車学校を不登校(?)していたので、卒業のタイムリミットが迫る。この期間までに合格しなければ、ここまで費やした努力と30万円ほどの費用がパーになってします。
初めての学科試験問題はテキトーに望んだが、今回は十分に対策を練った。
勉強方法としては想起学習にフルベット。
無事、卒業検定前の効果測定は一発合格できた。
記憶に残っているのは、効果測定担当の教官から「合格証書です」と手渡されたのはうまい棒チーズ味。

(実物の写真です)
その教官は、合格者にはみんなにギャグでうまい棒を手渡していたようです(多分ポケットマネーで。粋な先生ですね)。
12円のスナック菓子に1万円の価値を感じました。
サプライズはコストではなくタイミング。
期せぬ瞬間の小さな喜びが体験価値を跳ね上げるのだなと体感しました。
構えてなかったから。期待値を超える。
💡ここからの学び:
・構えていない瞬間のカスタマージャーニーで驚きの喜びを与える!
・期待していない瞬間に差し込む小さな贈り物が、CXを深く記憶に刻む。
・これぞ期待値を超える設計!
🔸さぁ、ドキドキの卒業検定ーー心が動いた配慮のリレー
卒業検定前の待機室。
「このおじさんが失敗するから、後続の若者は勇気を出して…」と、謎の声援を心の中で送る私。
卒業検定では、運転する車両の番号と、乗る順番が告げられる。
ムロヤは5番車・3番手スタートだ。
まずは1番手が運転し、次の2番手の人は後部座席で待機するようなスタイル。3番手は待合室で頃合いがくるまで待機だ。
私の番が迫る。外の乗車するコーナーで待機していた。5番車が視界にやってきた。
運転手交代で車から降りる際、後部座席に座っていた2番手の青年が、後部座席に残された1番手の荷物をさっと手渡しているのを見た。
そのさりげない気くばりがかっこいいなと思った。
2番手の青年が運転席に座り、2番手の私は後部座席に同乗して待機。
彼の運転は無駄がなく、実に見事だった。
縦列駐車の配慮のリレー
路上の試験後、自動車学校の敷地内の場内に入ると、2番手の青年の課題は「縦列駐車」と告げられた。
後部座席で待機している3番手の私は、後部座席の窓際から停止位置の目安となるポールが見えやすいよう、縦列駐車を試みる彼の視界を邪魔しないために身体を右に傾けて背もたれにピタリ。
彼は何一つ欠点が見当たらない感じで無事finish。おめでとうございます。
さあ、本番だ
そしてついに私の番。
運転手交代で車から降りる際に、私も2番手の青年のように彼の荷物を手渡してあげた。
すると彼から「頑張ってください」声をかけられて嬉しかった。。
この一言が、試験前のドキドキをほどき、勇気と安心感をもたらしてくれた。
そして、後部座席には四番手の青年が同乗。
路上での試験では割と難なくクリア。
そして、教習所に戻って場内課題だ。
配慮のリレーに、本能的な人間の優しさを感じた
場内に入ると、私も課題は縦列駐車と告げられた。
ふと後部座席を見ると、4番手の青年が同じように身体を右に傾けて背もたれにピタリ。
私の番でも同じようにされたのです。
窓際からポールが見えやすいようにしてくれていた。
みんな考えることは同じで、見えないところで「配慮のリレー」が繋がっていた。
人間は社会的動物。集団を形成したり、協力し合えるからこの生物会で圧倒的な存在となった。
人間の優しさという本能を感じた。
結果、無事合格
よかったー
🟩自動車学校の卒業式のアンケート回収の行動デザインが秀逸だった
この卒業検定では全員が合格していたっぽい。
そして迎えた卒業式。ようやく自動車学校生活から解放されて安堵したのを覚えている。
そこでアンケートをしっかりとってて、その回答依頼トークが素晴らしかった。
「偉い人が来るまで時間がありますから、その待ち時間にアンケートへの回答をお願いします。偉い人の話が終わったら私が回収に参ります」
要は、強制はしないが、回答する時間が自然と卒業式のプロセスに組み込まれることで書かざるを得ない空白時間を演出していたのだ。
もちろんアンケート用紙を白紙のまま返すのもやろうと思えばやれるが、偉い人が来るまでの時間は特にやることないからアンケート回答するよね。スマホをポケットから取り出していじれるような空気でもないし。
💡ここからの学び:
これはイベント運営で使えるスマートな設計だ。参考になりました。
人を動かす細部のデザインの妙ですなぁ。
さぁ、これで終わりではありません。
自動車学校の卒業(合格)とは、免許センターでの実地試験が免除になるだけ。
いよいよエンディング、免許センターでの試験です。
🟩免許センターでの試験勉強編
―性格“悪め”の出題形式と昭和UXの反面教師
🟩免許センターの昭和UX
いざ試験会場へ。だるそうに受付の人が対応してました。すっごい嫌な態度。
そんな接し方は、民間だったらクレーム必至だぞと思った。カスハラだの言われておりますが、官ハラだろと。
嫌な体験はまだまだ続く。
試験前の解説の時間にて、マークシートへの最初の必要事項の記入についてわからないところがあったので、「すみませーん」と近くを通ったスタッフさんに聞いてみた。
すると
「ここ(原文ママ)」
と指差す案内だけでイラっとしました。「ここです」でしょ?????????
「です」という敬語2文字すら惜しむコストカットかよ。
ローコストオペレーションの代表・西松屋さんですらもドン引きだわ。
結局教えてもらえず、解答用紙のフォーマットが認知フレーム的にカオス。
記入の仕方は音声一辺倒の説明で、視覚資料ゼロ。
国家が絡む免許センターは全国一律っぽいオペレーションだから難しいのだろうけど、UI/UXがアレだなと思った。
この体験から、BtoCの世界で当たり前の水準になってるUI/UXって、本当素晴らしいんだなぁと思った。英語アプリのDuolingoとかもはや神でしょと。
(脱線しますが、こういう取り組みからもこだわりの凄さを感じますね。)

Duolingo Just Ended The Term ‘UX Design’ <a href="https://blog.prototypr.io/duolingo-just-ended-the-term-ux-design-acc0dfeaec8d?source=social.tw" target="_blank" rel="nofollow noindex noreferrer">blog.prototypr.io/duolingo-just-…</a>
免許センターのUI/UX、ちょっとはなんとかしたら?
他の人からの質問も、「アナウンスをまずは聞いててください」と投げやりな感じ。
アナウンスを聞いても、よくわからなかったから聞いてるんでしょ。一度に大量の人数で実施するオペレーションだからわからなくもないけど、マジで民間だったらクレームの嵐ですよ。
多くの人はここを一回しか体感しないし、文句の矛先がよくわからないから飲み込んでいるだけ。
顧客のフィードバックを集めようともせず、取り入れようともしない年月を重ねたんだなと思った。UXは昭和で時が止まった印象。
私だってね、セミナーやウェビナーで「早口です」と書かれて凹む思いをしてきましたけど、ちゃんと受け止めて改善を心がけていましたよ。
フィードバックを拾おうとしない姿勢、その状態こそがだめ。フィードバックループをもたない組織は劣化していく。
御社、お客様の声を拾っていますか、耳を傾けようとしていますか?
💡ここからの学び:
・フィードバックを拾わない組織は、確実に劣化する。
・クレームを恐れて耳を塞げば、改善のチャンスを失う。
・顧客の声は小さなきっかけでも、必ず拾い上げる仕組みを。例えばウェビナー後のアンケートとかね。
・組織は常にアップデートを怠るべからず。
🟩いざ、試験「運転の用を供する」――耳慣れない言葉の罠
改めて性格悪い設問の作り方だなと思った。
印象的だったのは公式テキストに突如現れる 「運転の用を供する」。
「運転の用を供する」ってなんだ????? ※供(きょう)すると読むらしい
人生で初めて聞いたワード。道路交通法とかの法律の文書には出てくるかもしれないけどさ、それは日常的に読むか?おいおいおいおいおい?思わずツッコミを入れたくなる難解さだった。
あと全体的に、論理記号の問題を解いてるような気持ちでした。
全文を否定すると、一部のこの箇所を是にすることになっておかしいなぁとか。
🟩マークシートなのに合格発表まで2時間半
マークシートなんだから合否はすぐ出してよ。昼休み含めて2時間半待たせないで。
近くに時間を潰せるカフェとかない立地なんだから。
チャリンコで片道20分くらいかけて一旦家に戻りましたわ。
🟩合格発表
電光掲示板に自分の番号がありました。
無事、合格してました。受験生の気分だ。
そして、合格発表の番号が飛び飛びになっていて、落ちる人が割といるんだなと感じたのであった。
そして、不合格者はこの教室に入ってくださいとスタッフさんが発言し、不合格と思わしき人たちが顔を伏せがちにしてそそくさと教室に入って行った。
その様子はまるで私が自動車学校の受付エリアで、こいつオートマに切り替えるんだという視線を背中に感じながら、逃げるように出口へと駆け出した私だった。
私はあまり他人に共感しないタイプの人間なのだが、この時は心がダブった。共感どころか共鳴した。
🟩合格発表後の視力検査──小さな権力の暴走
合格発表後は視力検査へ。
合格の喜びも束の間、視力検査前の列で耳を疑う光景がありました。
一部の職員が、並ぶ受験者に向かって――
「スマホしまう!」
「17番、入って!」
ありえない言葉遣いでの指摘です(マジで原文ママ)。
ここは刑務所かよ。
スマホ触っちゃダメとか事前案内もなかったでしょ。急に叱責される不条理。
この瞬間、ムロヤのノルアドレナリンが急上昇。身体は戦闘モードに入る。
そう思うと、スタバの接客はどこも素敵ですごいと思いましたと。全国一律で素敵。
きっとあの口の悪い刑務官の職員の彼も最初は丁寧語だったはず。最初は普通の青年だったはず。
・なぜ偉ぶってしまうようになったのか?
・先輩がそうしている姿を見て教育されてしまったのかな?
・そんな口調でも、同僚の誰からも注意されてこなかったのかな?
・指摘し合える組織、自浄作用がないのかな?
そんなことに思いを馳せました。
ここから、フレッシュな人の配置や採用の大切さを再確認した。
あとは他社との交流とか、外を見るとかね。内にこもって比較がないのでしょうねぇ。内部で空気の循環もしていなければ、外の空気も入っていない。
メディアで「日本のホスピタリティはすごい」とか言われますけど、ミクロでは「人によるよね」という当たり前の気づきでした。
組織をマネジメントする側の者として、反面教師になりました。
💡ここからの学び:
・サービス業では、一人ひとりの振る舞いが「ブランドの顔」になる。
9割の職員の対応は普通でしたが、1割のありえない人の対応がブランドの印象を決めるのだなと反面教師になりました。
フロント対応がブランドを決める。1割の悪態が組織全体の印象を破壊。トーン&マナー徹底。
💡組織マネジメント視点での再確認:
・フィードバックを惜しまない文化をつくる
・定期的に外部視点を取り入れ、閉塞を防ぐ
これらの欠如が、人をこうさせてしまうのかと。
指摘し合える文化&フレッシュ人材が組織の澱みを流すのでしょう。
そんなこんなで無事に運転免許をゲットしておうちに帰りました。
まとめ:辛かった
初めてハンドルを握った35歳の教習所体験記の学びが参考になれば幸いです。
研修プログラムを組むとき、組織を拡大するとき、顧客体験を磨くとき、そんな時にこれらのエピソードを思い出してみてください。反面教師の教材としてご活用ください。
無理くりにこの経験をポジティブに捉え直して自らの記憶を更新するならば、劣等感まみれの挑戦でしたが、その分だけマーケティングや人材育成への洞察を深められました。
きっと18歳とかそこらで受講していたら、こういう気づきは得られなかっただろう。
35歳で受講したからこその気づきの嵐の収穫だ。
そして、最大の「気づき」はこれだ。
学生のうちに免許を取れるなら、取っておいたほうがいい
完
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