はじめてのクルマ免許挑戦記 〜組織も教習所も人ガチャ次第?〜
35歳で自動車学校に通った100時間――その苦闘は、意外にもマーケティング人材育成と組織マネジメントの学びの時間だった。本稿は、教習所で味わった劣等感と発見をビジネスに転用するための記録である。
車と無縁の人生を送ってきて、ハンドルに触れたことがない35歳が、ふと運転免許取得に挑戦。
2024年4月に入校し、仕事の合間を縫って教習所に通うこと延べ100時間(仮免前の第1段階で合計21時限、第2段階で35時限、ほか検定や試験勉強時間、移動時間とかも含めて費やした想定時間)。ちょっと辛くて「自動車学校行きたくない、、」と不登校になってた時期もあった。
2025年1月、ギリギリで卒業し、免許センターの試験もクリアしてオートマ(AT)限定免許を手にした。
以下が、詳細な記録である。
冒険の始まり編
最初に意識して見ていたのはカリキュラム設計です。整っててすごいなーと思いました。
🟩技能 × 学科の二本立て
・教習所内で実際に運転してみる「技能教習」と、教室で教科書やビデオ受講する「学科教習」の二つに分かれている
💡ここからの学び:
→マーケ人材育成もそうですが、座学だけの研修では実践まではできていませんし、身につきませんよね。実際にやってみて得られる学びもありますし。座学は座学で知識習得として必要なのですが、やはり「やってなんぼだな」と思った。知識だけ、経験だけ、では身につかない。座学オンリーは“知ってるマン”を量産するだけ。知識は使ってナンボ。
🟩仮免許前の第1段階と、仮免取得後の第2段階に分かれている
💡ここからの学び:
→ある程度のレベル感になった人じゃないと受講できない講座設計はなるほどと思った。全員を一気に最後まで受講させても、挫折するだけですしね。数学やプログラミングの授業で一度躓くと最後までチンプンカンプンなように、この2段階方式の意義をとても感じました。
一斉授業は“置き去り”量産。習熟度での段階分けって大事だなぁと思った。知識は積み上がって、脳内でネットワークで広がっていくものですし。
苦難の始まりーマニュアル車に心折れる
🟩劣等生の日々
実は最初はマニュアル車で免許を取ろうと挑戦していました。
エンスト連発、発進手順も全然わからん。
教習の日が近づくたびに胃がキリキリ痛み、憂鬱さが増すばかり。
🟩4ヶ月間の空白期間
忙しさと劣等感で足が遠のき、教習所から「最近来ませんね?」と電話までもらう。
久々に乗ったら、またエンスト祭り。
そして、教官からオートマへ切り替える選択肢もあることを教えられた(諭された?)。
🟩「オートマに替えます?」の公開処刑感
マニュアルからオートマへの変更を申し出るために受付カウンターへ。
そうしたら大きな声で、「オートマに替えたいんですね」と、受付近くの待合室の皆様にも聞こえるレベルの音量で案内が始まりました。
普段、高齢者講習で70歳の方々と接しているからか、大きな声でハキハキとお話しされているのでしょう。
「あ、こいつ、マニュアル諦めたのね」
そういう視線を背中に感じながら、書類を受け取るや否や、私は出口へと駆け出した。
壁を乗り越え始める編
――感覚をつかみ、視野を広げ、人とのつながりに心が温まる
🟩クリープ現象に感動
ブレーキペダルを離すだけで動くって、超らくちん!
💡ここからの学び:
こういうイノベーションが利用者の裾野を広げるのだろうな
🟩習得の感覚──シミュレーション脳が出来上がる
運転では“車体感覚・距離感覚”を掴むのが大事(間違ってたらすみません、素人意見です)。
💡ここからの学び:
マーケ × 運転の共通点:マーケティングでは“言語感覚・概念感覚”を掴むのが大事。そして、お客様の心がどう動くかをシミュレーションするような思考プロセスも必要で、似てるなと思った。
🟩視点と視野のもちかた──遠くを見て全体を捉える
とても印象的だった教官からの一言があります。
「目の前に走ってる車だけ見ていたらダメだよ」
目指すべきは、目標は遠くに置くこと、視野はできるだけ広く取ることだと。
💡ここからの学び:
後続車と前方の視界、そしてそれすら俯瞰した神視点で自分の車両を操作する感覚は、顧客・競合・自社を俯瞰して重なりを探すマーケ戦略と近い思考法だなと感じた。部分最適ではなく全体を見渡して部分に着目するように。
こういう神のように俯瞰した視点獲得の養成は、運転とマーケの両方で再現性を高める鍵になるだろうなぁと思った。
広角視野と“神視点”の訓練、大事だなぁ。
ちなみに、過去にスノードームで開発してきた「超ファネル思考」や「マーケティングスキルマップ」もこういう俯瞰の発想が核になっています。
🟩人とのつながりの温かさ──孤独は学習の敵
私は、孤独には強いタイプだと思っていた。
しかし、救急救護の講義でペアになった外国人の男性と雑談し笑顔を交わす会話をした瞬間、心がほっこりした。
さらに、珍しくも救援救護の講義を担当していた教官が自身の救援救護に関する家族での体験談を語ってくれて、人間と人間のつながりを感じた。
なるほどパーソナルな開示が、人間と人間のつながりを感じさせるのだなと。
💡ここからの学び:
組織において、こういう人とのつながりがあると、「ここにいていい」と感じる瞬間が生まれる。これこそ組織エンゲージメントだと思った。
組織における人間関係について、自分は割とドライだと思っていたけれど、あたたかい絆に触れると心がほどけた。きっと人間関係の良さを知ったロボットってこんな気持ちなんだろうなと(?)。
「コホート学習」が持て囃される理由がわかった。コホート学習は、一定期間、同じグループのメンバーと学習を進めるスタイルだ。
孤独な eラーニングが地獄に感じられる一方で(興味が薄い分野だったり、強制感があればなおさら地獄度は増す)、同じ目的をもったメンバーと共に進むコホート学習には、互いに支え合う力と継続する力が宿る。
人と人とが互いの存在を認め合うことで、学びの場は安心と活力に満ちる。
🟩教官ガチャ──指導者の質が成果を左右する
十数人の“当たり外れ”から見えた組織論
・優しい人
・マジ的確で理解しやすい指導の人
・ネチネチな人
・嫌味な人
・早口で情報量は多いが処理が追いつかず、よくわかんない人
・少しのできてる部分を認めて褒めてくれる人
・助手席で寝てる人(その日は朝一番の実技で、ポカポカ晴れてましたね)
・話が弾む人
・エンタメな人(笑点を見てるかのように噺がうまい人がいた)
などなど。
十数人の教官と接してきました。
教官たちは私を採点するが、こちらも彼らのフィードバック手法を観察していましたよ。
できた部分をまず認め、次に期待を込めて痛い一言を添える――サンドイッチ型フィードバックが、やはり最も腹落ちして成長につながるなぁと感じました。
できる部分を認めたうえで、期待を込めての痛いフィードバックは受け止めるよなと。
振り返れば、自分はこれまで上司や社長に恵まれてきたんだなと本当に思った。ヤバい人のもとについちゃったら、そりゃヤバいでしょと。
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マーケティングについて理解のある経営陣のもとで働けるのは幸せなことだ
💡ここからの学び:
十数人の教官レビュー(何様?)を経て悟った結論はシンプル。「人を育てる人」を誤ると、すべてが台無し。
会社でも教習所でも、当たり前だけど忘れがちな真理だった。
組織拡大を急いで未熟なリーダーを据えると、パフォーマンスは落ちる。教習所でも会社でも同じだ。登用大事。
🟩YouTuber教官、めっちゃわかりやすい!
教官ガチャはありましたが、私はYouTubeに救われました。
どこかの教習所の先生がアップしていた動画を、効果測定や、仮免前の試験、卒業試験前にめちゃめちゃ見てました。
教官ガチャのリスクがあろうが、YouTubeにはめちゃめちゃ神先生がいる。自分に合う教え方を見つけられる安心感は、まさに救いだと思いました。
また、教習所の先生YouTuberの動画で“クラッチはハンディ扇風機同士をぶつける”と例えていて、一瞬で腑に落ちた。(まぁ、オートマ車にピボットしたのでこの知識は使うことはなかったのですが、、、)
💡ここからの学び:
会社でも上司ガチャとかメンターガチャがあるかもしれない。こういう時にYouTubeに自分に合った先生がいると救いになるのだなと学びました。
クラッチの説明のように、複雑な概念は直感的な比喩に落とし込む。これを上手にされているなぁと学びになりました。教え方が上手!
🟩初めての学科試験問題
しっかり落ちました。
ちゃんと勉強しないと受からない設計なのだと体感しました。クセがすごい!!
(このニュースに圧倒的共感)
以降、原則と例外をしっかり勉強し、2回目では無事合格しました。
実技よりも学科試験は気が楽だった。
🟩「終わった、、、」仮免試験
いざ試験。
乗る前に周囲の安全確認をして乗車。そして発進。そしたら教官が補助ブレーキ。
「そんな失敗するやついる?」と思う代表的な失点、「シートベルトの閉め忘れ」を私はやらかしました。
この瞬間、「ああ終わった」と思った。
それ以降は開き直りモード。
「はいもう僕は終わった人間だけど、一応続けますねー」なメンタルで心が軽い感じになりました(?)。
そして、難問の「カクカクの道のクランク」。
めっちゃ乗り上げました。技能練習の時は一度も乗り上げることなんてなかったのに。。。
このクランクについて、仮免試験前の説明では「4回目で通過不能と判断し検定終了」とのこと。
切り替えてみたが2回目でもだめ。そして3回目でもだめ。最後の4回目…無事脱出。これが失敗したら検定終了だからやばかった。
🟩試験後の待合室ーーー消えてなくなりたい
そんなこんなありまして、試験後の合格発表を待つ会場で、「ああ、高校生とか大学生しかいねぇな。ここでこのおっさんだけ不合格か、惨めだな。不合格と伝えられて、私だけこの会場から出るんだろうな。カッコ悪い姿を晒すのか」と思った。
シートベルト閉め忘れたし、クランク失敗しまくるし。あとはきっと気づいていないミスも多々あるんだろうなぁと。
リアルに穴があったら入りたいくらい惨めな気持ちでした。
💡ここからの学び:
・人間の「隠れたい/引きこもりたい」という欲求は、「集団の序列から逃れたい防衛本能」なのだと身を持って理解できました
・マーケティングの仕事とかではあんまり劣等感って感じる機会は多くなかったのですが、自動車学校では劣等感まみれでした。この感情は忘れないようにしたいと思った。
そして、仮免試験はなぜか奇跡的に合格してました(伝えられてませんが、たぶん首の皮一枚な点数だったのだと思う)。
第一段階編、おしまい。次は路上へ。
第二段階編
🔸“最悪”を先に見せる効果
仮免取得後、いざ公道で練習!
の前に、自動車学校の構内で行う技能演習がありました。
それは急ブレーキや危険運転の体感。衝撃的でした。こんなノロノロ運転でも急ブレーキを踏むと慣性の法則を全身で感じてガクンと身体が前に倒れてしまう感覚。
こういう学びもいいですねぇ。

💡ここからの学び:
・身に染みる教訓を、初期段階から感じとってもらう
あと、第二段階では、効果測定と卒業検定前の体験が特に印象的だった。
🔸卒業検定前の効果測定──“うまい棒”一本で1万円分のモチベーション
勉強方法としては想起学習にフルベットし、卒業検定前の効果測定は一発で無事合格。
効果測定担当の教官から「合格証書です」と手渡されたのはうまい棒チーズ味。

(実物の写真です)
その教官は、合格者にはみんなにギャグでうまい棒を手渡していたようです(多分ポケットマネーで。粋な先生ですね)。
12円のスナック菓子に1万円の価値を感じました。
サプライズはコストではなくタイミング。
期せぬ瞬間の小さな喜びが体験価値を跳ね上げるのだなと体感しました。
構えてなかったから。期待値を超える。
💡ここからの学び:
・構えていない瞬間のカスタマージャーニーで驚きの喜びを与える!
・期待していない瞬間に差し込む小さな贈り物が、CXを深く記憶に刻む。
・これぞ期待値を超える設計!
🔸さぁ、ドキドキの卒業検定ーー心が動いた配慮のリレー
卒業検定前の待機室。
「このおじさんが失敗するから、後続の若者は勇気を出して…」と、謎の声援を心の中で送る私。
5番車・3番手スタート
卒業検定で乗る車の番号と、順番が知らされた。ムロヤは5番車・3番手スタートだ。
まずは1番手が運転し、次の2番手の人は後部座席で待機するようなスタイル。
私の番が迫る。乗車するコーナーで待機していた。5番車がやってきた。
運転手交代で車から降りる際に、後部座席に座っていた2番手の青年が、後部座席に残された1番手の荷物をさっと手渡している。
そのさりげない“気くばり”に、思わず「かっこいい」と心が動いた。
彼の運転は無駄がなく、実に見事だった(この時ムロヤは彼が運転する車の後部座席で待機していた)
縦列駐車の配慮のリレー
場内に入ると、2番手の青年の課題は縦列駐車と告げられた。
後部座席で待機している3番手の私は彼の視界を邪魔しないよう、身体を右に傾けて背もたれにピタリ。
窓際からポールが見えやすいよう、そっと位置を調整する。
彼は何一つ欠点が見当たらない感じで無事finish。おめでとうございます。
さあ、本番だ
そしてついに私の番。
運転手交代で車から降りる際に、私も2番手の青年のように彼の荷物を手渡してあげた。
すると
「頑張ってください」
声をかけられて嬉しかった。なんか尊重された感じ。
💡ここからの学び:
たった一言が、試験前のドキドキをほどき、勇気と安心感をもたらす。
ムロヤも場内課題は縦列駐車ーーまた始まる、配慮のリレー
場内に入ると、私も課題は縦列駐車と告げられた。
そしたら私の番でも同じようにされたのです。
ふと後部座席を見ると、4番手の青年が同じように身体を右に傾けて背もたれにピタリ。
窓際からポールが見えやすいようにしてくれていた。
みんな考えることは同じで、見えないところで“配慮のリレー”が繋がっていた。
無事合格
よかったー
🟩卒業式のアンケート回収のオペレーションがうまかった
アンケートをしっかりとってて、その回答依頼トークが素晴らしかった。
「偉い人が来るまで時間がありますから、その待ち時間にアンケートへの回答をお願いします。偉い人の話が終わったら私が回収に参ります」と。
強制はしないが、回答する時間が自然と卒業式のプロセスに組み込まれることで“書かざるを得ない空白時間”を演出。
もちろんアンケート用紙を白紙のまま返すのもやろうと思えばやれるが、偉い人が来るまでの時間は特にやることないからアンケート回答するよね。スマホをポケットから取り出していじれるような空気でもないし。
💡ここからの学び:
これはイベント運営で使えるスマートな設計だ。参考になりました。
人を動かす細部のデザインの妙ですなぁ。
さぁ、これで終わりではありません。自動車学校の卒業(合格)とは、免許センターでの実地試験が免除になるだけ。
いよいよラストのラスト、免許センター編です。
🟩免許センターでの試験勉強編
―性格“悪め”の出題形式と昭和UXの反面教師
🟩免許センターの昭和UX
試験会場へ。だるそうに受付の人が対応してました。
そんな接し方は、民間だったらクレーム必至だぞと思った。
あと試験前の解説の時間にて、マークシートへの最初の必要事項の記入についてわからないところがあったので聞いてみた。
すると
「ここ(原文ママ)」
と指差す案内だけでイラっとしました。「ここです」でしょ?????????
敬語一文字惜しむコストカットの低コストオペレーションか。
解答用紙のフォーマットが認知フレーム的にカオス。
記入の仕方は音声一辺倒の説明で、視覚資料ゼロ。
全国一律っぽいオペレーションだから難しいのだろうけど、UI/UXがアレだなと思った。
むしろBtoCの世界で当たり前の水準になってるUI/UXって、本当素晴らしいんだなぁと思った。英語アプリのDuolingoとかもはや神でしょと。
(脱線しますが、こういう取り組みからもこだわりの凄さを感じますね。)

Duolingo Just Ended The Term ‘UX Design’ blog.prototypr.io/duolingo-just-…
免許センターのUI/UX、ちょっとはなんとかしたら?
他の人からの質問も、「アナウンスをまずは聞いててください」と投げやりな感じ。
アナウンスを聞いても、よくわからなかったから聞いてるんでしょ。一度に大量の人数で実施するオペレーションだからわからなくもないけど、マジで民間だったらクレームの嵐ですよ。
多くの人はここを一回しか体感しないし、文句の矛先がよくわからないから飲み込んでいるだけ。
顧客のフィードバックを集めようともせず、取り入れようともしない年月を重ねたんだなと思った。UXは“昭和で時が止まった”印象。
💡ここからの学び:
・フィードバックを拾わない組織は、確実に劣化する。
・クレームを恐れて耳を塞げば、改善のチャンスを失う。
・顧客の声は小さなきっかけでも、必ず拾い上げる仕組みを。例えばウェビナー後のアンケートとかね。
・組織は常にアップデートを怠るべからず。
私だってね、セミナーやウェビナーで「早口です」と書かれて悲しい思いをしてきましたけど、ちゃんと受け止めて改善を心がけていましたよ。
フィードバックを拾おうとしない姿勢、その状態こそがだめ。フィードバックループをもたない組織は劣化していく。
御社、お客様の声を拾っていますか、耳を傾けようとしていますか?
🟩いざ、試験「運転の用を供する」――耳慣れない言葉の罠
改めて性格悪い設問の作り方だなと思った。
印象的だったのは公式テキストに突如現れる 「運転の用を供する」。
「運転の用を供する」ってなんだ????? ※供(きょう)すると読むらしい
人生で初めて聞いたワード。道路交通法とかの法律の文書には出てくるかもしれないけどさ、それは日常的に読むか?おいおいおいおいおい?思わずツッコミを入れたくなる難解さだった。
あと全体的に、論理記号の問題を解いてるような気持ちでした。
全文を否定すると、一部のこの箇所を是にすることになっておかしいなぁとか。
🟩マークシートなのに合格発表まで2時間半
マークシートなんだから合否はすぐ出してよ。昼休み含めて2時間半待たせないで。
🟩合格発表
電光掲示板に自分の番号がありました。
無事、合格してました。受験生の気分だ。
そして、合格発表の番号が飛び飛びになっていて、落ちる人が割といるんだなと感じたのであった。
🟩合格発表後の視力検査──小さな権力の暴走
合格発表の喜びも束の間、視力検査前の列で耳を疑う光景がありました。
一部の職員が、並ぶ受験者に向かって――
「スマホしまう!」「17番、入って!」
ありえない言葉遣いでの指摘です(マジで原文ママ)。
事前案内もなく叱責される不条理ですよ。
ムロヤのノルアドレナリンが急上昇しました。
💡ここからの学び:
・サービス業では、一人ひとりの振る舞いが「ブランドの顔」になる。
9割の職員の対応は普通でしたが、1割のありえない人の対応がブランドの印象を決めるのだなと反面教師になりました。
フロント対応がブランドを決める。1割の悪態が組織全体の印象を破壊。トーン&マナー徹底。
そう思うと、スタバの接客はどこも素敵ですごいなぁと思いましたと。
きっと口の悪い彼も最初は丁寧語だったはず。なぜ偉ぶってしまうようになるのか、思いを馳せました。
同僚の誰からも注意されてこなかったのかな?
指摘し合える組織、自浄作用がないのかな? と。
ここから、フレッシュな人の配置や採用の大切さを再確認しました。あとは他社との交流とか、外を見るとかね。内にこもって比較がないのでしょうねぇ。
日本のホスピタリティはすごいとか言われますけど、ミクロでは「人によるよね」という当たり前の気づきでした。
組織をマネジメントする側の者として、反面教師になりました。
💡組織マネジメント視点での再確認:
・フィードバックを惜しまない文化をつくる
・定期的に外部視点を取り入れ、閉塞を防ぐ
これらの欠如が、人をこうさせてしまうのかと。
指摘し合える文化&フレッシュ人材が組織の澱みを流すのでしょう。
そんなこんなで免許を無事にゲットしておうちに帰りました。
やっと免許取れた、、、!
まとめ
研修プログラムを組むとき、組織を拡大するとき、顧客体験を磨くとき――初めてハンドルを握った35歳の教習所体験記の学びが参考になれば幸いです。
劣等感まみれの挑戦でしたが、その分だけマーケティングや人材育成への洞察を深められました。
きっと18歳とかそこらで受講していたら、こういう気づきは得られなかっただろう。
35歳で受講したからこその気づきの嵐の収穫だ。
最大の気づきはこれだ。
ーーー学生のうちに免許を取れるなら、取っておいたほうがいい
おしまい
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