信じてやるんだ相関関係(の施策は)

踏み込めないあなたへ
ムロヤ 2025.06.05
誰でも

WebマーケでCV=IMPxCTRxCVRなどファネルで分解できて、CPAが見えて、数字がはっきりと測定できるものはわかりやすい。施策に踏み切りやすい。説得も納得もしやすい。

一方で、認知率が上がったからどうなの、想起率を上げたからといってどうなるの、はブランドマーケ施策に慣れていないと踏み切りにくい。不安で不安でしょうがない。

わかります、その気持ち。

そんな時に頼りになるのは、原理原則だ。

知らないものは買えない

欲しいと思っていないものは買わない

今すぐ困ってなかったら買わない

買えないところにあるなら買えない

想起率が低ければ、必要時にサッと思い出してもらえず選ばれない

などなど。言われてみれば、まぁそうじゃんって内容ですよね。

上記のように原理原則で考えみると、認知率が上がる恩恵が明快にイメージできる。こうなったらこうなるよなと掴める。認知がないよりもあるほうがいいじゃんと自分を信じれる。

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Web広告とかWebマーケがたまたま数字が見えやすいだけだ。

ためらう自分の心に真因を聞いてみよう

明快な因果関係がなく、効果測定がしにくい施策へ踏み込めない気持ち、自分もあった。

ただこの原理原則の考え方をもつようになってからは踏み込めるようになった。

原理原則の考えをもち、「こうなったらこうなるよな、、、」と効果の波及を信じてやるんです。

過去の実績やデータがあるならそこから類推とか分析できますが、過去にやったことがないならデータはありません。

メディアとかでたまに見る「誤差率1%の予測精度!」とかは、過去のデータがあったりパターン分析できていたりいろんな要因でそういう高い精度ができるようになった、という過去の積み上げがあるからそうなっただけです。

データがなかったら予測精度はそんなに高くできません。

「やってみなきゃア わかんねぇ」そうだろ!?   

分からないなら、やってみるしかありません。

いくら安心して判断に必要な情報が足りないからといって、情報を集め続けても、100%は揃わないんだから。

「勝率5割で戦いを仕掛けるのは愚かだが、勝率9割まで待つと手遅れになる。だから、7割の勝率で勝負をする」
孫正義氏に学んだ「最高品質の会議」を実現する「七の法則」とは? https://diamond.jp/articles/-/164513?page=2


数字をあれこれこねくりまわして分析マヒをしてしまっていたり(故・野中 郁次郎先生が指摘されていたオーバー・アナリシスですね)、ためらって何も行動に起こせていなかったら、現実世界は何も変わりません。この局面は何も変わらないままなのです。

この局面を変えたかったはずですよね?

リスクの取り方

リスクを取らないとリターンはない。大きなチャレンジをしないで大成功した企業はありますか?

やってみなきゃわからないからやってみる。

これは大事なのですが、やってみて再起できない失敗をしたらおしまいです。THE・END。

リスクの取り扱い方も重要です。

ですので、名著『エフェクチュエーション』にもあるように、まずは「許容可能な損失」の中でやってみればいいのだ。この考えを知ってから、とても心がラクになります。(めちゃめちゃいい本です。時間あるとき書評をムロヤメルマガで書きますね)

いきなり1億円を突っ込んで失敗したらすごい痛いけど、まず10万円とか100万円とか、最悪パーになっても死なないレベルにしておけばいいのです。

成功したらラッキー。失敗したら勉強代です。

その失敗の仕方からも、調整してもう一回やってみるか、それとも諦めて撤退するかの情報が得られるわけですから。

また、失敗というやってみた結果から学べるようになったわけですから。

その経験から次はどうやったらうまくいくか、やってみた結果から実際のメカニズムはどうなってるのかがよりわかるようになりますよね。学習機会ととらえるのです。

成長への挑戦の投資枠、という捉え方に変えるのだ。

(弊社・スノードームもこの「許容可能な損失」の考えで、今期の成長投資枠を組んでいます)

このように、漠然と正体不明のリスクに対してビビるのではなく、どこまでだったらリスクを取れるのかを計算して、手懐けるリスクに仕立てるのです

小さく試して、相関が確かめられて良さそうだったら追加投資すればいいわけですから。

いきなり最初から1億円や10億円をつっっこまないといけない絶対の決まりはありません。

原理原則・損失許容な損失・リスクテイク

不安になったら原理原則に立ち返りましょう。

そして、許容できる失敗の範囲内で、できることから挑戦していくのです。

うまくいった段階で追加投資したらいいじゃないですか。一気にやったらそりゃあリスクあります。

少しずつ拡張していけばいいのです。

なお、見方を変えると、不安やモヤモヤが残り続けて踏み込めない人がいるってことは、踏み込める人からするといい競争環境ですよね。追随してこないわけですから。

***

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