AIでそれっぽい文章を量産してつまらなくなってしまったあなたへ
「生成AIを使ってコンテンツを一瞬でつくれちゃった俺、すごくない?」
ユーザーが置いてけぼりじゃないか!!!
生成AIが出てきた頃のワクワクは、俺にもあったよ。
でもさ、
箇条書きと熟語に甘えるなよ!
こっちはあなた語録を聞きたいんだ!
現場で泥だらけになりながらも掴んできた言葉を聞きたいんだよ!
今のあなたの文章は、一般論でパンッパンじゃないか!
毎日毎日AIっぽいつるっとしたサムネと、やたら長い文章つくって投稿してるけど、心に残らねぇんだよ!
ふわっとした言葉はさ、プロならなんとか解釈して「ああ、あのことね」と脳内補完ができるけど、そうじゃない人にはわかるようで、ぜんっぜんわからんのだよ!
それを「サクッと伝えられた」気になってるんじゃないよ!
責めたいわけじゃない。
俺自身にも、何度も思い当たる節があるよ。
SEOコンテンツの検証とかならさ、一般論な調べ物だし書き手の味とかそんなに求められないこともある。それはわかる。だから60-70点でリリースすることには理解はできる。
でもさ、誰の幸せにつながるかわからん、存在意義の見えないコンテンツまでAIに興奮して量産してるのはもうわからん。
AIというHOWに酔ってるんじゃないか?HOWに飛びついているんじゃないか?
AIをつかえてる俺に変に誇ってるんじゃないか?
AIに興奮してつくってみたのはいいけど、受け手はどうでもいいことなのだよ!
ちゃんと読み返してるのか?
音声入力してAIで爆速で文字起こしさせて、AIで編集させて「俺すごい」って満足してないか?
めちゃめちゃつるっとした文章なのに、自分でろくに読み返しもせずも爆速で済ませてしまってないか?それは効率化なのか?
よくよく読んだら意味わかんないな、微妙に飛躍しているな、ワードセンスが弱いな、とか色々気づけないか?テキトーに読んでGOしてないか?
ちなみにさ、明らかにAIでこの文章作ったなってコンテンツは、レビューする側も大変なんだよ!
っぽいからね!っぽいからこそ、一字一句を全集中しないと
・この文章だけ読むと自然だけど、全体を読むと同じようなことを言ってる文章があちこちにあって、地味におかしい
・せっかくのパワーワードやいい例えのフレーズが、AI編集で失われてしまう
みたいなことがあるからね!しかもレビュー側は違和感の正体が言語化しづらいのがキツいのだよ!
戦術の詰めが大事じゃなかったのかよ!
画面の向こうのユーザーじゃなくて、「AIの生成結果」しか見てないじゃないか!
どうしちゃったんだよ。
あなたの良さが消えてるんだよ!
生成AIがまだ広まってなかった頃のあなたのコンテンツがまた読みたいんだよ!
目を覚ませ!!!
まず自分でかけ!AIは相棒だろ。
最初から丸投げして、それっぽい文章を、それっぽくレビューしてるだけで、お前の言葉は一文字も生まれてない。
いい加減にしろよ!お前の語録を聞かせてくれよ!
以前の“あなた”に戻ってくれよ!
その夜。
A氏は親友からの指摘を受けて、PCを閉じて久しぶりに真っ白なノートを開いた。
最初の一行が、なかなか出てこない。
ボールペンの先が紙の上をうろうろする。
(……くそ。
一瞬で文章出てこないの、しんどいな)
そう思いながらも、A氏はゆっくりと、一文字目を書き始めた。
「――箇条書きと熟語に、俺は甘えていた。」
彼は、書き始める。
助けてあげたいユーザーの顔を、ひとりひとり思い浮かべながら。
※これは小説です。
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