「それを言っちゃあおしめえよ」進化心理学とマーケティングのアレな関係
こんにちは、ムロヤです。
皆さんは「進化心理学」に触れたことはありますか?人間の行動と進化の関係や、人類が進化の過程の中で自らの適応状態をどのように変化させてきたのかを研究する分野です。めちゃめちゃ面白いです。インサイトやベネフィットの発見とかにも活かしまくりです。(人間理解勉強会でも紹介したことがあります)
(関連記事:原始人思考でベネフィットを探る)
と、話題を切り出したものの、正直私自身は「流行りづらい分野」だと思っています。脳科学とか行動経済学は、本のテーマでも売れてたりするんですが。ニューロマーケティングとかはちょっと前に流行りつつあったのですが。
進化心理学ってあんまり公でわいわいと話せないのです。
(マーケティングの定義について外で語るのと同じくらい、進化心理学の取り扱いには気をつけましょう!)
表題にもある「それを言っちゃあおしめえよ」です。
これは、映画『男はつらいよ』シリーズで、主人公の寅さんが言う名ゼリフなんですね。他人との会話のなかで物事の本質をズバッと言われてしまうと、痛いところを突かれたときに出てきます。
根底には愛情があるのですね。裏返せば、そんな間柄でも良好な関係を保つには、暗黙の了解で言わないこと、虚構を保つことが必要だということ。「それを言っちゃあ、おしまいだよ」は、「あえて口に出さない」ことの知恵と優しさを思い出させてくれることばです。
虚構を保つがキーワード。虚構の上に成り立ってるのが人間社会。貨幣だって民主主義だってすべては虚構。
進化心理学にはそんな「それを言っちゃあおしめえよ」なところが多くあります。
例えば、