メルマガはオワコンなのか(語り尽くされたけど語ります)
こんにちは☀️ ムロヤです。
すっかり師走ですね。奔走しています。今日はメルマガが強い理由について長文を書いてみました。
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さて、昨日にとある方から「メルマガってオワコンじゃないですか?」って言われたのですが、全然そうじゃない話をしました。
まぁ実際、メルマガはかなりローテクです。「メルマガじゃなくてLINEじゃね?」って気持ちもわかります。
ただ、メルマガは強いチャネルです。メルマガをガチらないと損なことが多いです。
御社、御事業部、ガチってますか?目を光らせてますか?やりきれていますか?
今回は思考メモも兼ねて、もうちょっと深ぼってテキストに残してみたいと思います。
メルマガが強い理由
・メルアドというリストを保有できる。メルアドはデジタルマーケにおいて資産なんです。繋がりを持てますから。メールアドレスリストを使った広告配信もできるようになります。まぁ、リストを手に入れられるからメルマガが配信できるっている鳥と卵ですが。とはいえメルアドの資産の偉大さです。
・メルマガなんて超レガシーじゃねっていう見方はそうなんですが、ちょっと視点を変えるとデジタルマーケの世界では最もローテクでありながら、最も生活に密着し実用な場所ということです。Amazonの配送とか、クレカの利用状況とか、生活系の情報はSNSじゃなくてメールにくるでしょ?メールの接点はライフスタイルの一部なんです。誰しもはメールアドレスを持っているということですよね。デジタル接点の礎です。
・メールマーケティングでかかるコストはせいぜい配信システム費。つまり、もし急に「来期は販管費を20%減らせ」と言われても、メルマガは頼りがいのあるチャネルになりますよね。その低コストで、もし配信可能リストは100万人なら100万人にリーチができる。1万人なら1万リーチ。低コストで超イケてる戦術ですよね。お客様のリストが一定数あるならば、一度徹底的に整備することをおすすめします。
関連
・なのでオンボーディングメルマガとかシナリオ配信とか、シーズン訴求とかやりきれていなかったら徹底的にやりきりましょう。もう配信済みと言ってる場合でも、訴求が60点のままだったらもったいないです。90点100点を目指しましょう。手抜きが発生しがちなのがメルマガですから。仕組みでできる施策は、もう後ろを振り返る必要がないと思えるくらい、一度徹底的に仕組み改善しましょう。
・という観点からも、メールマーケティングのスキルってマーケティング従事者にとって大事なスキルですよね。まだまだ改善できまっせという腕を持っていれば、ほとんど人件費だけでめちゃめちゃ売り上げアップできるかもしれないということですから。
・こういうメルマガの良さがあるのに企業のメルマガで配信停止リンクがなかったり、「配信停止を希望する場合はこのメールに返信してお知らせください」的なダークな施策をやってると逆効果ですよ。なぜならば、そんなことはめんどいのでミュートしたりブロックしたり迷惑メールフォルダに指定しちゃうからです。人間は怠惰ですから、楽な方法を選びます。また顧客体験(おもてなし)の観点でも、配信停止リンクは潔くつけましょう!!!!必要になったらまた戻ってくるかもしれませんし。
・メルマガの開封率が下がってなかなか改善しないのだったら、それは期待と失望を繰り返してきた歴史がそうさせたのかもしれないよ。いくら件名変えたりオファーを変えても、送信元だけ見て「もうこいつからのメールは見ない」って態度になっちゃってますからねぇ。数字だけを見ず、人間を見ましょう。データは人間の行動の痕跡にすぎません。
・フックのある件名のメルマガをつい開き、なんだ企業の宣伝メルマガかと思った時のガッカリ感は、開封率だけの指標からは読み取れない。逆の立場では、開封率とそこからのアクション率(リンククリック率)とかもセットで複合的に計測しよう。
・「あの人からのメールなら開くわよ」の宛名への期待・信頼の蓄積が本質。開封率を高めるために件名とか配信時間とか磨くこともありますが、「あの人から届いた!(読まなきゃ)」って印象を持っていただけるまでの体験の蓄積も大事ですよね。
・「メルマガとSNS投稿は似てる」
その心は?
「どちらもURLを記載して遷移させがち」
・一生懸命にセミナー案内とか商品ページ誘導しなくても、そのメルマガ内のコンテンツがよければ、検索で来てくれることもあるし、お問い合わせいただけることもある。中間ゴールを勝手に企業側で決めつけてそこに誘導しようとしすぎている。
・メールの場合はSNSと違ってパーソナライズ系の配信制御のアルゴリズムがそんなないので、購読してくださっている方に対してはほぼ確実に情報をお届けすることができる。この情報伝達の強さが魅力だなと再認識した。(ただ開封されないことが続けばプロモーションフォルダに勝手に仕分けられるなどはある。あと、よっぽどスパムチックじゃない限り、迷惑メールフォルダに振り分けられることはない)
・メルマガ系の推薦図書を挙げるなら、安藤さんの『メールマーケティングの教科書』です
解説されていた「メール開封の4条件」で脳が整理されたのと、メルマガ施策を始めたばかりの頃にこの本があったらめちゃめちゃ成果出すのが早くなるだろうなと思った。まずおさえておくべき内容満載。
ここからは個人発信系
・個人発信的な文脈では、メールという接点を制している感じが面白い(企業発信でメルマガが届くのは当たり前の体験ですが)。なんか逆にフレッシュな体験なんですよね、ブログやSNSと違って。メールという接点で良質なコンテンツに触れる体験を作れるのが面白い。ギャップの体験です。
・変なコメントやリプやエアリプが飛んでくることがないので安心感があり、「こんなこと書いたらこんな矢が飛んでこないかな」とか心配が減って、のびのび気兼ねなく発信できる。のびのびと扱いたいテーマを扱えたり、踏み込んだ深めの内容まで発信できるようになったのがなんかよかった。Twitterとかでも発信はできるものの、ニュースレターの良さはこれだなと思った。え?マーケティングの定義ですか?戦争が起きますよ?Twitterではやめなさい!約束ですよ!
・ブログサイトだとコンテンツのストック性が高いからかなんか気軽さがあんまりないんですが、メルマガはフロー性が強いからカジュアルに思ったことをつらつらと書ける良さがある
・個人発信的な文脈では、みなさんにお届けしてるんですよー感が強い。不特定多数に読まれる可能性のあるSNSとは違い、読者限定コンテンツはその名の通り購読いただいた方しか読めないから。購読という能動的な行為を挟んでるから。あ、だからパブリッシングという感覚が強いのかな。
・オープンからクローズド。双方向から一方向。いき過ぎた双方向&オープンなプラットフォームでの発信に疲れてきたら、こういう一方向&クローズドはオアシスだなと思った。
・Twitterのフォローは軽いけど、ニュースレターの購読という行為はメルアド入力の小さいハードルがあるから、そのハードルを乗り越えていただいた読者さんとの繋がりというか、コンテンツに対する期待をより感じられる
・theLetterはいいプラットフォームです!
雑感ですが、以上です。
お客様やファン、ご愛顧いただいている方々とのダイレクトの接点なのがメルマガです。このダイレクトの接点は、経営資産でもあります。
再掲:
フローの広告もいいですが、ストックになるオウンドメディアやSNSも、もうちょっと見直してみるとまだまだ成果につながるところもあるかと思います。
ご参考になれば幸いです。
本日18時から開催のブランディング勉強会@東京
予定が合えばぜひ!
12/10(水) 18時から、東京駅徒歩4分のイベントスペースにて、『あなたは他の人とはちょっと違うみたいだ セルフブランディングの教科書』の著者の松本健太郎さん(@matsuken0716)をお招きしてブランディングに関する勉強会を開催予定です。
付箋をいっぱい貼った本でした。『ブランディングの科学』の知見などもふんだんに盛り込まれています。
ムロヤの前座では「試行錯誤しながらつかんだブランド設計のための分析」を、
松本さん講演では「マーケターとして、自分をマーケティングしよう!(※撮影・録音厳禁)」と題してお話しさせていただく予定です。
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