楠木建さんの一節に刺さった話。高度専門家か、事業まるごと経営能力か。

AIがもたらす業務のあり方の変化
ムロヤ 2026.04.14
誰でも

マーケターのキャリアの話を今回は書いてみます。

最近、経営学者の楠木建さんの本を読み返して思ったことがあります。

『楠木建の頭の中 戦略と経営についての論考』という本のこの箇所にビビビときました。

ファイナンスやマーケティングなどの機能スペシャリストと比べて、事業丸ごとの経営能力は極めて「事後性」が高い。実際に事業を経営する中でしか錬成できない。素質のある人にキャリアのなるべく早い段階から、小規模であっても事業全体を動かす経験を与えることがカギになる。

機能スペシャリストか、事業まるごとの経営能力か。まさにマーケターの道だと思ったのです。

現代は、パソコンでカタカタやっていたことは、AIがやれるようになってきています。

考えることが醍醐味であったマーケティングの仕事は、考えることをどんどんAIに任せられるようになりました。デジタルでできることはAIでも大体できます。デジタルマーケティング、Webマーケティングといった領域は特に大変革を遂げています。

狭い作業的なWebマーケティングの仕事に留まっていたり、上級者になりきれないそこそこのスキルで留まっていたり、専門家として責任を持って成果を出せるといえる領域を広げられていないと、容易にAIに代替されてしまうことを意味します。

2026年はAIエージェントが本格的に普及していくと予想されていましたが、この4月の段階でClaude Codeなどが大進化を遂げており、こんなに早く到達するなぞ思ってもいませんでした。業務のAI化、どんどんAIに置き換わっていくでしょうし、置き換えていく作業をあなたも絶賛取り組まれていると思います。

こうした昨今の状況がありましたので、先ほどの

ファイナンスやマーケティングなどの機能スペシャリストと比べて、事業丸ごとの経営能力は極めて「事後性」が高い。実際に事業を経営する中でしか錬成できない。素質のある人にキャリアのなるべく早い段階から、小規模であっても事業全体を動かす経験を与えることがカギになる。

にビビビときたのです。

機能スペシャリストとして、たとえばSEOや広告運用だけではなくSNSマーケティングや顧客理解の各戦術に精通したり、より上流のマーケティング戦略やブランディングにも精通したり、クリエイティブやエンジニアリングの知見も蓄えて高度なディレクションを行えるようにするなども考えられます。

機能スペシャリストとして突き抜けるのです。経営層や事業責任者に頼られる専門家として。

この辺りは、マーケティングスキルマップも参考になると思います。

また、事業責任者の道を目指して、まずは社内の小さな事業部、特定の商品やサービスでもいいので経験を積んでみるとかもあるでしょう。事業責任者になればよりPLの責任をもったり、マーケターのみならず営業やバックエンド系の人もうまくマネジメントするスキルが求められたり、採用や育成、資金繰りにも目を向けていく必要があります。

広範なゼネラリストとしてのスキルです。経営能力です。マーケティングすら包括するような俯瞰した役割を担うのです。

私自身も、SEO・CVR改善→SNS→マーケ戦略・ブランディング→経営などと渡ってきましたが、決める範囲・責任を持つ範囲が桁違いに変わります。

また、マーケターとしてのキャリアに正解はありませんが、このままではいけないよねという道は見えると思います。

そこそこのSEOだけとか、そこそこの顕在層むけのWeb広告運用だけといった、

・狭い

・そこそこの専門性

のままでいることです。AIに容易に代替されかねません。というか、AIを使う側としてはAIで代替したいですよね。コストの合理性がありますから。

マーケターが預かった広告予算を最適分配したいように、事業責任者・経営者としては限りある経営資源を最適分配したいですからね。

経営側に頼られるプロか、事業を背負うものとして采配するか。

二者択一ではないかもしれませんが、このAIの変化はキャリアや生き方、あり方について非常に考えさせられますね。傍観者が一番危ない。生存戦略をアップデートしていきましょう。

***

AIがマーケティングの前提を大きく変えつつある今、マーケターは何をAIに任せ、何を自ら担うべきなのか。

「AI×マーケティング」をテーマに、第一線で活躍する実務家たちが6分間のLTで知見を持ち寄るリアルイベントがいよいよ今週末の4/17(金)に都内で開催予定。

テーマは、AI時代のマーケティング思考、業務の自動化、グロースへの応用、キャリアの変化などなど。懇親会を通じてAI活用について相談できる社外の仲間作りができたり、情報交換の交流できるのも魅力です!

イベント詳細・お申し込みはこちら(お得な早割チケットも用意しております)

LT登壇者一覧(ムロヤも登壇予定)

黒澤友貴|株式会社なぞる 代表取締役

「AI時代のマーケティング思考力の鍛え方」

名古屋彩美|フリーランスマーケター

「人間がボトルネックになってない?AIでPDCAが勝手に回る仕組みを作ろう」

室谷良平|株式会社スノードーム 代表取締役

「Xで話題の『Claude開発企業のAnthropicのグロースマーケターのAI活用術』の凄さを徹底解剖 - 私たちにも今すぐできること、できないこととは -」

村上悠希|Studio株式会社 BizDev Manager

「タイトル未定」

澤山モッツァレラ|編集者

「AIエージェントスゲーので自動化してみたけど、結局は確認工数をどう取るかが重要だと気づいた話」

谷吉 一樹|マイソース 代表取締役

「タイトル未定」

福田龍幸|株式会社PLAN-B プロダクトマーケティングマネージャー

「タイトル未定」

◇日時:
2026年4月17日(金)19:30~21:30(19:20 受付開始)

◇会場:

812_MillionLOUNGE浜松町・大門

〒105-0013 東京都港区浜松町1−18−11イマスオフィス浜松町6F

アクセス:

都営大江戸線 大門駅 徒歩1分

JR山手線 浜松町駅 徒歩4分

◇定員:30名程度

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