リサーチをやってるつもりになってたなと猛省した話

反省の日々です
ムロヤ 2023.05.20
読者限定

調査・分析は好きだし得意だと自負しております。2社目ではセルフ型ネットリサーチサービスを提供するスタートアップに在籍してましたし、今でもインプットしまくる日はほんとインプットしまくる。気づいたら3-4時間経ってたなんてこともある。本も好き。国立国会図書館も好き。

そんな室谷は最近思ったことがあります。

「もっとマーケティングリサーチに時間とお金を突っ込んでおけばよかったな」

いい戦略を描くにも、的確な現状把握が求められる。

的確な現状把握とは、お客様のことを徹底的に知ることだったり、自社の商品の価値とか、競争環境とか。ま、3C分析ですよね。

きっちりと調査して、それを戦略に反映させること。

マーケティングリサーチの世界の重鎮のこの方の記事が面白いので紹介します。星野リゾートのあの星野さんの奥様。

ゴーン氏から星野さんに与えられたミッションは、「顧客主義」の徹底、つまり信頼できるリサーチデータをもって消費者の声を正確に読み取り、それを戦略に反映させるというもの。
https://kelloggbiz.jp/interview/vol6/

自分で仕事をとってくるしかない。米国でマーケティングを勉強した経営学修士(MBA)の友人に仕事を紹介してもらい、雑誌などに論文を書きまくりました。調査してモデルを作って予測して、途中で「ここからは紙面の都合により割愛するが、こういう戦略が生まれるかもしれない」って書いて終わる。すると「星野を連れてこい」とクライアントから電話がかかってくる。20本以上論文を書きました。ようやく星野朝子に仕事が来る状況になり、書かなくても仕事を取れるようになったんです。
https://www.sankei.com/article/20160107-S6Z4EPXNPZJN7DH3QKG6KHVEGY/4/

日産には、これまでカスタマーの声を聞かないで自分たちの作りたいものを作ってきた、という強い反省があります。この会社が偉いと思うのは、市場情報室の声を聞く耳を役員の方々が持っていることだと思いますね。
https://adv.yomiuri.co.jp/ojo_archive/02number/200709/09toku1.html

そこから戦略が見えてこなければ、それはリサーチがプアーなんです。いいリサーチを設計できてお客さまの声が吸い上げられて、その客観的な解釈をみんなで共有できれば、戦略というのは大体一つになってくる。それをどう実行するかは、それぞれのプロに任せればいいんです。
http://ewoman.co.jp/kuruma/women/HoshinoAsako/08.html

本当にいいリサーチができれば、正しい戦略に導ける。一番やりがいを感じるのは、そこですね。
http://ewoman.co.jp/kuruma/women/HoshinoAsako/08.html

最初にゴーンさんとお会いした時は、チャンスがあれば著書にサインをもらおうという程度のミーハーな気持ちだったんです(笑)。その時ゴーン氏は、なぜ今日産にリサーチの改革が必要かを熱く語ってくれました。なぜこの会社にコンシューマー・オリエンテッドという視点が必要なのか。プロダクト・オリエンテッドからコンシューマー・オリエンテッドに変えるための一番重要なキーになるのは、消費者の声に真摯に耳を傾けることなんだと。それには、消費者の声をきちんと反映できる体制が必要だが、社内では誰もリサーチデータを信じていないのが現状だ。それを改革するためにどうすればいいか、提案してくれれば何でもやると。その思いに、わたしもとても共感を覚えました。
http://ewoman.co.jp/kuruma/women/HoshinoAsako/05.html

リサーチ不要論なんて言葉も聞いたことがあります。

「細々したアンケート調査なんかしてないでさっさとやってみろ!」

「リリースして反応を見て直していけばいいじゃん!」とか

すごくわかります。

まずやってみることって大事だと思うんですよ。

やってみてわかることもあるから。

でもそれって、

この記事は無料で続きを読めます

続きは、1005文字あります。

すでに登録された方はこちら