2歳児に学ぶFOMO(Fear Of Missing Out:取り残される恐怖)とは
本能や感情むき出しの子どもと一緒に過ごしていると、人間理解についてめちゃめちゃ学ばされます。
昨日、こども2人と道路でふざけて走ってました。2人が走る姿をスマホで写真を撮ろうと、私は先頭を走り、上の子も負けじと加速。しばらくして振り返ると、さっきまで笑顔だった下の子が5メートルほど後ろで「ふえーん」とぽろぽろ涙をこぼしている。だんだん追いつけなくなって置いてけぼりにされると思っちゃったみたい。
なるほど──群れからはぐれる恐怖が、文字どおり“脳内サイレン”を鳴らしたのです。ここがサバンナやジャングルだったら、小さな個体は捕食者に真っ先に狙われます。
人類は長い狩猟採集時代を通して、仲間と行動することで捕食者や外敵から身を守ってきました。「距離が開く = 生存確率が急低下」と察知し、生存本能が働いたのでしょう。
だから危険を知らせる泣き声は、「戻ってきて!」と群れ(=家族)に助けを求めて生き延びるための古代のアラーム。当然の反応だったわけです。
私は慌てて駆け寄り、「ごめんごめん」と涙を拭きました。
大人だって、SNS・AI・DXで同じように感じている
そして、昨今のSNSや、AIやDXブームで多くの大人が感じるFOMO(取り残される恐怖)とまったく同型だと気づきました。
SNSで大切な通知を見逃してしまったら、、、SNSで友達の大事な知らせを受け取れず、集団から取り残されてしまったら、、、。
AIの激動で、ナレッジワーカーからすると、2-3年後の仕事の姿がもはや想像できません。
技術・情報の波から外れる → キャリア/ビジネス機会ロスとなる。
大人だって置いてけぼりにされたくない本能がある。現代のFOMOは、捕食者こそいないものの「経済的・社会的淘汰」への恐怖として投影される。
だからこそSNSのタイムラインで“生成AIで月商◯倍”などのニュースを見かけると、居ても立ってもいられなくなるのです。驚き屋に反応してしまう人間のサガ。
子供の純粋な反応を通して、私たち大人の中に潜む普遍的な感情や本能について、改めて考えさせられた出来事でした。
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