顧客視点は持てなくて当たり前。その前提で仕組みを変えよう
「顧客視点」持ててますか?
西口さんの「顧客起点マーケティング」でも、N=1の顧客理解からスタートすることの重要性が語られています。
顧客視点は重要
今やマーケティングに携わる人なら、誰もが理解している「当たり前のこと」だと思います。
しかしこの当たり前ができているマーケターは、一体どれほどいるのでしょうか。
実際、1割もいないのではないでしょうか。
顧客視点を欠いたB2B企業のセミナーアイキャッチ画像
先日SNSを眺めていた時に、顧客視点の難しさを実感した出来事がありました。
私のSNSのタイムラインにB2Bツールベンダー主催のセミナー広告が流れてきたのです。
最近は様々なB2Bツールベンダー企業がセミナーを主催していますよね。いくつかの企業のセミナー広告が複数目に入ってきました。
しかし不思議なことに、セミナーのアイキャッチ画像はどの企業も似たり寄ったりの構成だったのです。
全てのセミナーが、「セミナータイトル+登壇者の顔写真」という構成でした。そして登壇者には知名度がなく名前も知らないマーケ担当者の顔写真が乗っていました。
正直なところ、知名度が一切ない方の顔写真を掲載されても全く魅力に映りませんでした。
にもかかわらず、ほとんど全てのB2Bツールベンダー企業のセミナーが「セミナータイトル+登壇者の顔写真」というワンパターンの構成だったのです。
もちろん、登壇者が知名度のある人なら顔写真だけで魅力的に映ったかもしれません。しかし知名度がない登壇者を起用する場合、セミナーの内容を具体的に訴求するとか、他の魅せ方の工夫があっても良いでしょう。
しかしタイムラインに流れてくる広告は不思議なほどワンパターンの構成です。顧客視点を欠いているように感じました。
顧客視点を持つことはなぜ難しいのか?
なぜ顧客視点を持つことは難しいのでしょうか?
その理由を考えてみると、構造的な要因が隠れていることに気が付きます。3つあります。
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- 理由1:サボろうとする脳。陥るテンプレート思考
- 理由2:外部からの強い誘惑
- 理由3:組織に引きずられる内向き思考
- なぜ顧客視点を持つことは難しいのか
- 顧客視点を保つための心構え
- 顧客視点を保つための組織評価の仕組み
- まとめ
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