目指す姿についてnoteを書いてみました
会社設立から早1年。思い返すと、独立以降は案件対応に夢中で、会社のことも私自身のことも、あまり発信できていませんでした。そこで、目指した姿についてnoteを書いてみました。
以下、全文掲載します。
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私は今、株式会社スノードームというマーケティング会社を経営しています。
人口5,000人ほどの北海道長万部町という田舎で過ごし、マーケティングとは無縁の高専の出身です。昔からビジネスに関心があったり、親が商売をやっていたり、起業家精神があったりしたわけでもありません。
社会人1年目の私なんて腐っていました。
仕事がうまくいかず、先輩に怒られてばかりの毎日。
京王線での通勤中には爆音で神聖かまってちゃんを聞き、現実逃避。会社に行きたくない想いが強すぎて、幡ヶ谷駅から会社へはまるで牛歩のようなスピードで向かい、始業時間ギリギリまで会社のトイレで息をひそめる。「朝になる=会社にいく時間になる」ので夜はお酒を飲みつつ深夜3時頃まで無駄に起きている。今思うと、残念ですね。というか会社に行きたくないエネルギーが逆にすごいwww
その頃は、読書や自己研鑽的なことも全くしていませんでした。
ビジネス書なんて手に取ることもなく、ファッション雑誌や音楽雑誌ばかり読んでいました。
転機になったのは2011年、社会人3年目。
ようやく仕事に慣れ、少しずつ自己効力感がついてきた矢先、3つの出来事が起こりました。
この問題に対して、自分に何ができるのか
一つ目は、東日本大震災。
何もない日々が、当たり前じゃなかったんだと気付かされました。会社が災害ボランティアを募集した時、迷わず手を挙げて宮城県・石巻市へのボランティア活動に参加しました。車の窓から見た瓦礫に埋もれた街並みは、強烈に目に焼きついています。
二つ目が、故郷・北海道長万部町の「まんべくん」Twitter炎上事件。
まんべくん騒動は、SNSの力で地域が注目を集める一方、炎上のリスクがあること、そして何よりも私に地域貢献の重要性を教えてくれました。今も続けている長万部町の地方創生プロジェクト「リマンべ」は、この出来事がきっかけで生まれたのです。
三つ目が、勤務先のオリンパスで起きた粉飾決算事件。
私はただの品質管理の技術屋だったので直接関与した問題でもないのですが、「このまま会社はどうなってしまうんだろう…」と、社内はそりゃ騒然としました。今だから言えますが、当時、オリンパス再生に向けた草の根活動に署名し活動支援するなど、自分にできることはやりました。
この2011年は、「自分に何ができるのか?」と考えさせられた1年でした。
国、地元、会社と、自分自身が所属している組織に対して起こった出来事であるがゆえ、アイデンティティを揺さぶられまくりました。
傍観者ではいられなかったのです。
「俺がやらなきゃ誰がやる」という使命感に駆られ、行動を起こさずには言いられませんでした。
そうして、「もっと自分の手で社会への影響を感じられる仕事がしたい」と思うようにもなりました。
ファーストキャリアの品質管理の仕事から、転職を考え、職探しの中で「マーケティングという仕事が自分に合っているのではないか」と感じ、未経験ながらマーケティングの世界へ飛び込みました。
社会を変える手段としてのマーケティング
マーケティング未経験可の求人はなかなかないし、見つけて応募してもお祈りが返ってくる初めての転職活動。
運よく未経験可の募集をしていた企業に拾ってもらうことができました。
そこはスマホ特化の新興ネットリサーチサービスを提供しているITスタートアップ企業。コンテンツマーケティングや広報、リスティング広告運用などなど、色々な経験をさせていただきました。
「いつかは起業したい。自分で会社を経営してみたい」という思いが出たのはこの頃です。
その後、より社会課題の領域で仕事をしてみたいと思い、保育士人材紹介会社のウェルクスでSEOなどのWebマーケティングを磨きました。同時期に、とあるNPOの活動に興味を持ち、Webマーケティングのプロボノをやってみたりもしました。
そして前職のホットリンクでは、SNSマーケティング支援事業のグロースをともにすることができ、とても楽しかったです。
ホットリンクの「SNSマーケティングにスタンダードを創る」というビジョンにも、共感していました。経営陣もチームメンバーも超尊敬です。
それでも起業への思いは常に頭の片隅にありました。そして2023年に『今こそがその時だ』と決断しました。
スノードームが目指すのは、裾野を広げてもっと人間の可能性を引き出すこと
スノードームは、人々の成長と社会の発展を支える存在でありたいと考えています。
スノードームが目指している方向を擬音で表すと、「シュッ」とか「スパーン!」とか「パキッ」みたいな感じなんです。
これでは伝わらないと思うので、ロゴを使って説明しますね(笑)。
コーポレートロゴは、「導きの矢 “Arrow”」をコンセプトにしています。
Webマーケティングをはじめとするデジタル分野からスタートした会社の象徴としてパソコンの「マウス」をかたどったデザインです。
右上を指し示すことで発展の願いを込めています。デザイナーさんが「導き、教授し、指し示す」と言語化してくださったのが、気に入っています。
ロゴには、キラリと輝く光のような意味合いも込めました。それはワクワク感です。「成長や発展を諦めない」という希望の光のようなメッセージも含んでいます。
私は「成長フェチ」というか、人が何かをできるようになっていくメカニズムにすごく興味があるんです。私にとって興味が尽きないテーマです。また、生活保護の母子家庭で育った私にとって、「学び」は人生を変える唯一の武器でした。
マーケティング支援は「共創パートナー」
スノードームの事業の柱の一つがマーケティング支援事業です。
ご支援先企業の経営者・部門長の参謀役として一緒に戦略を作ったり、デジタルマーケティングの戦術に関する細かなアイディアを考えたりしています。実行フェーズの伴走までしっかり行います。
仕組みも人材もまったくない状態からのスタートでしたので、試行錯誤の連続でした。失敗もありましたが、おかげさまで創業から1年で、取引先は10社ほどに増加。
取引先はBtoCとBtoBが半々ぐらいです。業界トップの東証プライム上場企業から先進的なベンチャーまで、幅広くご支援しています。
ご相談いただくきっかけとしては、「施策をいろいろやってみたけど、頭打ちを感じました」というものが多いです。「自社では突破口がわからないので、スノードームに相談したい」と。
例えば、某自動車メーカー様からのご依頼で、デジタルサービスのマーケティング戦略とコミュニケーション施策のコンサルティングを行っています。また、とある出版業界の企業様からのご依頼で、書店数が減り続ける中での本との接点づくりや、需要喚起に関する問題と向き合っています。
どちらも単なるマーケティング支援を超え、社会のいい未来を共に創造するような挑戦です。「共創パートナー」のように捉えていただけるとしっくりくるかと思います。
社会的意義を感じられるプロジェクトは燃えますね!
こういった応援をどんどんしていきたいです。
人材育成は「なんとかしたい人」の力になるために
私は「ビール3杯理論」という独自メソッドを作ったり、ウェルクスやホットリンクでWebマーケター育成の研修体制を整えるなど、方法論を言語化し教えることが結構好きなタイプです。
現状、マーケティングに関しては尊敬する方々が多くの情報を発信しており充実してきていますが、例えばデジタルマーケティングについて地元の北海道長万部町の人でも「学びやすく・実行しやすく・心理的なハードルが低い」と感じられるものはまだまだ少ないと感じています。
ここの裾野を広げて、多くの人の手にいきわたり、あらゆる可能性を解き放ちたいのです。
躊躇せずに手に取りやすく、多くの人にとって扱いやすい良い道具が必要だと思っています。現状、私の地元に必要だし、NPOなどのソーシャルセクターの方々のお役に立つ道具にもしたい。
つくりたい社会像は、ひとりひとりの「なんとかせなば」「力になりたい」の想いが実現しやすい社会です。
一人一人の社会を変えるアクションの数が増えれば、変化は加速できますから。
「Anyone can be anything.(誰でも『何にでも』なれる)」
映画『ズートピア』のなかのセリフで、大好きな言葉です。
日本発のグローバルブランドを生み出す
少し先になるかと思いますが、マーケティング支援事業の柱の次には、スノードームはメーカーにもなりたい。そして海外展開させたいです。学びや成長に関する領域で模索します。
海外進出の重要性については、世界における日本企業のプレゼンスや、日本国内の人口動態の変化などからが語られることが多いとは思いますし、私も共感です。ただ、さらに私はこんなエピソードもあります。
娘やYouTubeで「ザ・アメイジング・デジタル・サーカス」という動画にハマっていた時期がありました。オーストラリアのWebアニメで、公開後約2週間で5000万再生されたそうです。以前に韓国に海外旅行へ行った際に、明洞(ミョンドン)で偶然にそのキャラクターのポムニーのぬいぐるみを買つけて買ったこともとてもよく覚えています。
(とくにこの曲をヘビロテしていました)
海外の小さなスタジオで生まれた作品が、YouTubeを通じてうちの娘にリーチをして心を動かしたこと。私の目の前で、国境を超えて購買行動が起こったことがとても印象的でした。
SNSや動画プラットフォームの普及で環境は整っていることは頭ではわかっていましたが、すごい時代になったものだと心の奥底から感じたのです。あとは挑戦するかしないか、そういう時代が今なのだなと。
「自分も、自分たちが作ったプロダクトで世界中の人が喜ぶ姿を見てみたい!」と強く想いました。
スノードームでは2026年までには海外展開を始めたいと考えています。
私の憧れはソニーや任天堂のようなグローバルブランドです。世界中で愛されるブランド。世界中の人々の生活を豊かにするブランド。世界で輝く日本発のBtoCブランドを創り上げたい。
一度しかない人生ですから、思い切りチャレンジしたいです。スノードームを見ているときに感じるような気持ちを生み出せるものを目指しています。
キラキラした輝きとか、シャラララ…というような、光っているだけじゃない温かみのような体験があるじゃないですか。そういう目が輝くような、心がときめくような体験を、世の中にたくさん提供していきたいと思っています。
これはスノードームという社名に込めた想いでもあります。
自宅にあるスノードーム。オルゴール付きです
あー、人々の人生を変えるコンテンツをつくりたいなぁ。
スノードームの経営者として
私のバイブルの一つに、ファーストリテイリングの柳井正さんが書かれた『経営者になるためのノート』があります。
5年前くらい前から読んでいて、起業準備の心構え的な目的と、チームマネジメントの参考にしていました。
『経営者になるためのノート』では、さまざまな項目を◎○△×で自己評価するんですが、数年前の私は△を付ける項目が多かったんです。
この評価を見返すと恥ずかしくなります!!!!
「△ですらないです、まだまだです。すみませんでした」と感じるものばかりです。当時の自己評価は甘かったと痛感しています。
これからもずっと反省と自己革新の日々だと思います。経営者として、常に自己を客観視し、謙虚に学び続けることの重要性を、身をもって感じています。
1年間ではありますが経営をひとりで色々経験したからこそ、チームのありがたみを痛感しました。人間には得意・不得意、向き・不向きがありますから。
私は書類業務は発狂するなぁとか、早口の特徴が悪く出る場面が多いなぁとか(笑)
私が思ういいチームとは、メンバーの強みを最大限に活かし、弱みを補完し合うこと。
そんな理想的なチームプレイを実現し、社会を変えるアクションを次々と起こしていきたいです。
ここまで読んでくださった方へ
社会を変えるアクション×マーケティングなど、スノードームのことに興味を持ってくださったならば、ぜひ一度お話ししませんか?
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